今日と明日の二日間に渡って、「共通テスト」という新しい大学入試制度が実施される。受験生の皆さんには頑張って欲しい。何よりも、無事に力を出し切ってもらいたいものだと思う。
今週の弘前市はお天気に恵まれて、雪掻きから解放された一週間だった、特に、11日は本当に気持ちがいいほどに晴れて、例年であれば素晴らしい成人の日となったことだろう。今年は成人式も延期され、ほとんどひとけも無いだろうと思いつつ、弘前公園に散歩に行ってみた。
予想に反して、チラホラと言った程度ではあったが散策する人の姿が見られた。一名、あまり若いとも思えないような男性で、ショートパンツに生足で下乗橋(写真の赤い橋です)を渡ってくる方がいて、「今は歩いているけれどジョギング中なのだろう」とは思うものの、かなりギョッとした。今年の「初ギョッ」だ。
そして、今年の「初残念」が一つあった。
市民会館側からお城に入ると最初に渡る「杉の大橋」のところで、熱心に下を覗いている女性がいた。何だろうと、立ち止まって私も覗いて見ると、お堀の水が凍って雪が積もり、その上に動物の足跡が、行って戻ってという感じで綺麗についていた。
そしてその足跡はちょっと変わっていて、縦に2個並んだ後に(あるいは前に)、横並びで2個。それがずっと連続している。なんの足跡だろう、どうやったらあんな風な跡になるんだろう。写真にとろうか迷ったが、手袋をはずすのが面倒で止めた。
帰宅してから、モヤモヤと気になり始めてネットで調べてみたところ、その特徴的な足跡は後ろ足で跳ねるためにつく、つまり「うさぎ」特有の足跡だとあった。うそー!弘前公園にウサギが居るなんて、聞いたことも無い。人に尋ねようにも証拠が無ければ話の種にもしようが無い。ああ、なぜ写真を撮っておかなかったのか。「残念」の一言に尽きる。
「撮ろうか撮るまいか迷ったら撮る」。少しは学習して習慣にしたいものだ。
最初に「共通テスト」の事に触れたが、昭和36年生まれの私は「共通一次」世代だ。「足切り」という悲しい言葉も流行った。懐かしい。
高校時代の担任の先生は三年間同じ方だった。多分、その先生から聞いたのだと思うが、「うさぎ」にまつわる面白い話が忘れられない。
「ある大学の文学部の学生だが、いつも講義をさぼっていた。いざ試験となっても、一夜漬けの山かけでは何も分からない。そこで解答用紙に自作の川柳を書いた。
山かけてうさぎは谷に落ちにけり
さすが文学部の教授、その学生を合格点とした、という伝説がある」
その伝説とやらの真偽は不明だが、弘前公園にうさぎがいる事と同じ程度には信憑性があるように思われる。しばれる月の夜。雪の弘前公園を我が物顔にかけるうさぎ。ちょっと幻想的だ。
話を「山かけたうさぎ」に戻すが、今にして思えば、うさぎは一夜漬けとは言え「目が真っ赤」になるほど勉強したに違いなく、教授が合格点を与えたのもその努力に対してだったのかも知れない。
受験生の皆さんも、最後まで諦めることなく、頑張ったうさぎのように答えが「かけて」いたらいいな、そう願っている。では。