おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

華麗とも言うべき「過冷却」目撃

 我が家の台所は二階なのですが、ガラスのドアをあけるとベランダがありまして、ゴミ置き場になっています。また、「北国あるある」だと思うのですが、冬は天然の冷蔵庫としても活用しています。

 元日の夜のことでした。

 ベランダに置いてあった2リットルペットボトルのお茶をコップに注いだ息子その2が、「お、おお、おおー」と素っ頓狂な声をあげ、続けて「過冷却過冷却!」と叫びました。確かに液体の「綾鷹」が、コップに注がれた途端たちまち凍ったのでした。たまたま、私と息子その1も台所にいたので、コップを見つめて「わー」となりました。

 「ひょっとして、このペットボトル全部いくんじゃね?」

そう言って、まだたっぷりと中身の入ったペットボトルを息子その1がキッチンカウンターにドンッと打ちつけたところ、果たして、「綾鷹」は上からジワジワと凍っていったのでした。

 三人で「凄い凄い!」と興奮して叫び続け、1本まるまる凍り付いてしまった頃、「何だ?何だ?」と夫が台所へやって来ました。あー、残念。夫が目にしたのはただの凍った「綾鷹」でした。夫がやってくるのが遅かったのは、これは加齢脚というものでしょうか。

 それにしても、現代の私達は「過冷却」という科学的知識があるため、驚きつつも目の前の出来事を「物理現象」の一つとしてあっさり受け入れますが、昔の人はどうだったのでしょう。きっと、何か神仏の力のようなものが働いた神秘的な現象と考えたのではないでしょうか。特に元日の夜の出来事ともなれば、「霊験あやたか」と感じ入ったかと想像します。

 新年早々面白いものが見られ、幸先のいいスタートが切れました。面白いこと、新しい知識、そういうものにたくさん出会えたら幸せです。そして、そういったことをブログで紹介出来る一年になればいいなあと思います。では。