おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

黒柳徹子さんの無邪気さ

 『徹子の部屋』は44年間も続いている!

 44年と言えば、オギャーと生まれた赤子に、早ければ孫が出来ているほどの年月ですよ。凄いことです。

 なんて、思い入れたっぷりのように書いていますが、実はほとんど視ていないんです。その44年間、私の平日の昼は、学生として学校にいたか、社会人として仕事をしていた時間だったからです。なので、私の数少ない『徹子の部屋』の記憶は、学生時代の夏休みや冬休みに、たまたま視た回に限定されているのです。

 

 何十年も前の冬休みに視たに違いないのですが、年末恒例のゲスト『タモリ』の回でした。タモリ氏がゲテモノ料理を作り、徹子氏が食べるという企画でした。

 料理の内容は覚えていないのですが、ホントにひどいもので、作っているタモリ氏自身が、作りながらあきれているといった雰囲気でした。さて、お料理が完成、徹子さん召し上がれ、の時間です。

 「まあ、あなた、これちょっと凄いわね。わ、ひどいわね、こっちはどうかしら。これもひどいわね」そういいながら、楽しそうにお料理を口にする徹子さん。見つめるタモリ氏は圧倒されているように見えました。

 タモリ氏のゲテモノ料理を嬉々として口にする黒柳徹子さん。その姿は完全に『トットちゃん』でした。テレビ番組であることなどお構いなし、他人の目にどう映るかなどの計算も一切無し、ただただ珍しい食べ物に目を輝かせ、好奇心の赴くままに食べる子どもの姿だったのです。

 本来であれば、ゲテモノ料理を作るタモリ氏が主役、味見の徹子さんは添え物のはずなのに、完全に逆転していました。徹子さんの無邪気な食べっぷりにあっけにとられているタモリ氏をみながら、「どんな名優も子役にはかなわない」という言葉を思い出さずにはいられませんでした。

 いくつになっても、しかも芸能界という荒波にもまれても、内なる「トットちゃん」を失わない、凄いぜ!黒柳さ~ん(マッチ風に)。

 なぜなら、長い人生のうちに、人は無邪気さなんてトットと忘れてしまいがちなものだと思うからです。番組の人気の秘密はこの辺にあるのではないでしょうか。では。