おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

ぜんざいと白玉

 子供の頃、母や祖母の手作りのぜんざい(実家ではお汁粉と呼んでました。粒有りでしたが)や白玉が楽しみでした。白玉は果物を入れたりした、こ洒落たものでは勿論なく、小鉢に白玉入れて、水道水入れて、白砂糖かけて、はい、出来上がり。それでも十分に立派なスィーツでした。暑い夏の日、白砂糖をまとった白玉がツルンと喉を過ぎる感触、懐かしいです。そして、我が家の白玉は、なぜか独特な形をしていて、風邪薬のカプセルを3倍ぐらいの大きさにして、片端だけ、ヒューっと先細りに引き延ばすのです。私達兄弟はその形を「魂形(たましいがた)」と、なんの不思議も思わず呼んでいました。高校時代、友人達に「ウチの白玉は魂形」と言ったら、「魂、見たことあるのか」「いつ見たんだ」「根拠はなんだ」と詰め寄られました。イジメです。

 

 対して。ぜんざいに入っていた団子の形は一般的なものでした、多分。両の手のひらでクルクルと丸めた後、平たく押しつぶし、さらに、真ん中に指の先でギューッと窪みをつけます。真ん中の窪みは、火の通りを良くするためのものでしょうね。

 大人になってから、この団子とそっくりの形ものをテレビ番組で見たときの驚き。それはなんと、赤血球だったのです。

 

 走査型電子顕微鏡写真(色は画像処理でつけたもの) Wikipediaより

f:id:takakotakakosun:20180912211410j:plain 左から、赤血球・血小板・白血球

 

 しかも。なぜ、赤血球の真ん中はへこんでいるのか、その理由に二度びっくりです。皆さんも驚く準備をして下さいね。

 赤血球も一つの細胞です。全ての細胞は「核」を持ちますが、赤血球だけは無核、「核」を持たないのです。言わば、あんこの抜けたアンパン。赤血球のあの凹みは、核を失ったためだったのです。

 

 いや~、何でも「理由」ってあるものですね。きっと我が家の「白玉」も、なんらかの理由があって、あの「魂形」だったのでしょう。う~ん、気になる。「お」をひきますね。「魂(たま)」だけに。