おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

勝間さん、「レディグレイ」、飲んでみて。

 10月21日の勝間和代氏の『はてなブログ』に、「アールグレイティーというのは、フレーバーティーの一種であって、茶葉の種類ではない」という記事がありました。

 

 そうなんですよ。「アールグレイ」とは、紅茶にベルガモット(柑橘類の一種)の香りを付けた、香り付き茶葉のことなんです。私も大好きで、安いティーバッグを買って、ガンガン飲んでます。

 そしてですね、たまの贅沢として楽しみに飲む、「アールグレイ」以上に好き・好き・大好きなのが、トワイニングのオリジナルブレンド、「レディグレイ」です。

 

f:id:takakotakakosun:20181022180756j:plain だいぶ前に買って、空っぽなんですけど、空き缶をティーバッグ入れとして再利用中。おばちゃんだもの。

 

 「レディグレイ」は、「アールグレイ」をベースに オレンジやレモンの香りもつけてあって、さらに、ヤグルマギクの花びらも入っていて、その青紫色がドラマチックな美しさなんですよ。

      f:id:takakotakakosun:20181022182102j:plain Wikipediaより

 

 皆さんも、是非お飲みになってみて下さい。私も久しぶりに買っちゃうよ。

 その際、「片岡物産」が販売元のものを買うのがお勧めです。トワイニングでは輸出先の「好み」や「水」、そして「販売価格」に応じたブレンド、クォリティーの茶葉を製造していて、やっぱり日本人にとっては日本向けが美味しい。ちょっとお高くなりますが、まあ、質の良さの証拠ということで。

 

 「アールグレイ」とは、「グレイ伯爵」という意味で、「レディグレイ」とは「グレイ伯爵夫人」の意味なんだそうです。でも、私が「レディグレイ」と聞いて思い浮かべてしまうのは、ナインデイ・クイーン(9日間だけの女王)と呼ばれた、「レディ・ジェーン・グレイ」です。

 

ジェーン・グレイ - Wikipedia

 

f:id:takakotakakosun:20181022183742j:plain

「レディ・ジェーン・グレイの処刑」ポール・ドラローシュ  1833年

 

 去年の秋、東京・上野の森美術館で開催された「怖い絵展」の目玉だった作品がこちら。大人気だったようですね、展覧会もこの絵も。

 謀反人として、メアリー一世の命によって、今まさに処刑されようとしているレディ・ジェーン・グレイ。16才・・・。テーマと、画家のこれでもか、と言わんばかりの「悪趣味」とが相まって、本当におどろおどろしい絵ですね。

 

 さて。

 恐ろしい絵を見た後のお口に直しに、お茶の時間としましょうか。ホットするひとときをどうぞ。

えっ、「ちゃんとしたティーカップで飲むべきか」ですか?そりゃ、ソーサー

 

ばってんおんぶは、良かばってん、

  「グッと!地球便」というテレビ番組で、メキシコで「たこ焼き屋さん」を営んでいる御夫婦が紹介されていたんです。

  お二人の間には、女の赤ちゃんがいて、お店の片隅に寝かされているんですね。ぐずったときは、どちらか手の空いている方が抱っこしてあやす。でも、お店が忙しい時は抱っこしてあげられず、赤ちゃんはギャン泣き。そんな時はどうするかというと、お店のお客さんが抱っこしてくれて、それでどうにかお店は回っていく。で、御夫婦も赤ちゃんもお客さんも、皆さん満足そうで、それはそれでいいんですけど。

 でも、そこはそれ、おばちゃんですから、やっぱり口を挟みたい。

 

 そんな時には、「ばってんおんぶ」ですよ。今風のオンブ紐じゃなくて、昔ながらの「ばってんおんぶ」。

 「ばってんおんぶ」の何が優れているかというと、赤ちゃんの顔が自分の頭と同じぐらいの高さになるから、ヒョイと振り向くと赤ちゃんの顔が確かめられる。これは親子共に安心感ありますよ。そして、動きやすい。ガス火を使うような作業だって、余裕でこなせます。

 

 子供の頃、親戚の赤ちゃんの子守をして、「ばってんおんぶ」の機能性は熟知している私が言うのですから、間違いありません。

 

 ところが、「母になった」私は「ばってんおんぶ」はしませんでした。一番の理由は、出産祝いに今風の抱っこひもを頂いたこと。そして、もう一つの理由が、これですよ。↓

 

f:id:takakotakakosun:20181021215420j:plain
f:id:takakotakakosun:20181021213744j:plain

 

 ミケランジェロ作「ピエタ」と、ピエタに想を得た、サルバドール・ダリの作品。

 聖母マリアは「ばってんおんぶ」しているわけではなく、たまたまそういう衣装だったのでしょうが、ダリの作品にあきらかなように、絶対、胸元に目が行きますよね。

 

 「ばってんおんぶ」は、この、胸が強調されるというのが、今のお母さん達に嫌われる理由でしょう。機能性ではホントに優れものだと知っている私でも嫌ですもの。この欠点をカバーする、何か画期的なオシャレグッズが考案されればいいのにと、心から思います。

 

 そしてですね、そう思うと同時に、素晴らしいアイディアが浮かんだんですよ、その「たこ焼き屋のご主人」を見ていて。

 

 お父さんが、「ばってんおんぶ」をすればいい! 

 

 最近は子育てに積極的に関わるお父さんが増えているようだし、中には専業主夫になる方もいらっしゃる。そんな方の、家事・育児に関する大変さを訴えるブログを目にする機会が度々あります。大変ですよね、わかります。

 そこでお父さん方、是非、「ばってんおんぶ」してみて。

「おー、小さい子供がいても、こんなに家事がはかどるのか」、「子供ってこんなに簡単に寝付くのか」って、感動すると思います。

 

 もしも、私が子育て時代に戻れるならば、絶対、昔ながらの「ばってんおんぶ」します。外出はさすがに厳しいけれど、家の中なら・・・。

 特にこれからの季節はおすすめ。「ばってんおんぶ」って、凄く暖かいの。暖房費の節約にもなりますよ(笑)

 

 いつか孫が出来たなら、「ばってんおんぶ」したいな~。おんぶするときも、寝付いた赤ちゃんを下ろすときも、一人で出来る自信があります。昔取った杵柄、まごつくことは無いと思います。(キリッ)

 

♪ あ~きの ゆう、あ~きの ゆうひ~に~

 明治44年に、尋常小学唱歌として発表された「もみじ」の歌詞は、本当に素晴らしいと思うんですよ。ウザいほど語りますので、覚悟してお付き合い下さい。

 

  ♪ 秋の夕日に 照る山紅葉 濃いも薄いも 数ある中に 

     松をいろどる 楓や蔦は 山のふもとの 裾模様 ♪

 

 先ず、ずうっと前から思っていたんですが、歌詞の最後にある「裾模様」って、戦前の子供にとっては日常語だったんでしょうか?念のために書きますと、「裾模様」とは「着物」の模様を表す言葉で、留め袖とか、訪問着とか、裾の方に模様が描かれている、ああいうものを表す言葉です。着物全体に模様があるものを「総模様」というのに対して使われるもので、「裾模様」は帯が引き立つという効果があるのだそうです。

 

 私が「裾模様」の正しい意味に気づいたのは、だいぶ大人になってからで、それまでは、山の裾の方に模様のように見える、というような意味に受け取っていました。まあ、あながち間違いというわけでもないのでしょうが。

 戦前の子供にとって「裾模様」という言葉が日常に根付いていたとすれば、理由は、一つは暮らしの中に「着物」が当たり前にあったこと。二つ目は、大家族の中で大人同士の会話を耳にする機会が多かったこと。等ではないでしょうか。

 いずれにしろ、言葉=文化であり、文化の豊かさの指標の一つが「多様性」ということであるなら、「裾模様」という言葉が当たり前だった昔の子供は、ずいぶん文化的に豊かであったのだなあと、賛嘆の思いでいるのす。

 

 そして、なんと言っても、「松を彩る」ですよ。紅葉の季節の主役は一般的には「楓」や「蔦」などの、赤や黄色に色づく木々でしょう。常緑の針葉樹なんて眼中に無くなるのが人というものじゃないですか。それをこの唱歌の作詞者は、主役に「松」を持ってきて、「楓や蔦」は松を引き立たせる脇役としたわけです。思わず、「不動心」という言葉が脳裏をよぎりました。(ちょっと違うか。書いているうちに気分が高揚してきてしまいました。)

 

 俳句の季語に「色変えぬ松」というのがあります。秋の季語です。松は一年を通して「色変えぬ」ものですが、周りの木々が色を変える中で、変わらないことの尊さ・美しさを讃えて、秋の季語となっているのです。

 

 紅葉の美しさを詠みながら、変わらぬ松の緑を据えることによって、さらに赤や黄色が際立ってくる、どうです、素晴らしい歌詞じゃありませんか。

 そこのあなた、読みながら思わず口ずさんでいたでしょう。あっ、図星をさされて、頬にもみじを散らしましたね。いいんですよ、歌って下さい。是非、タイトルのように、どなたかと輪唱もして下さい。 せーの、 ♪ あ~きの ゆう ♪あ~きの

 えっ、「もういいよ」って?あきた?ごめん、ごめん。

 

f:id:takakotakakosun:20181020141530j:plain

 近くの神社で、葉を落とした木に丸く残った、ヤドリギを発見。ヤドリギも常緑なので、ヨーロッパではクリスマスの飾りとして用いられています。

「縞」は一筋縄ではいかない

 昨日の記事で、シマウマの「縞」は「縦縞」か「横縞」かという話を書きました。そのことで、今日、同僚とちょっとお喋りをして、またまた「へー!」がありました。

 

f:id:takakotakakosun:20181019191935p:plain 「フランスパンを抱えたフランス人男性」

 

 ボーダーTシャツと言えば、一般人はもちろん、ファッション感度のお高い方達にも大人気。かと思えば、某恐怖漫画家さんのように制服化している人もいて。さらには、「ボーダー」を着る女はもてない、という説が飛び出したり、いずれにしろ注目度の高いアイテムです。

 

 ところが。

 「横縞」を「ボーダー」というのは完全に和製英語で、アメリカ人は絶対に言わないんですって。知り合いのネイティブにも確認しましたので、間違いないです。

 

 じゃあ、何て言うか。横だろうが縦だろうが、「縞柄」は全て「ストライプ」って言うんですって。もうビックリ。で、前出のネイティブに食い下がりました。

 「でもさ、縦縞と横縞のTシャツが並んでて、横縞の方をとって欲しいときは何て言うの?」「horizontal stripe(ホリゾンタル・ストライプ)」と言うのだそうです。そして、「縦縞」と明確に表現したい時は、「vertical stripe(ヴァーティカル・ストライプ)」となるのだそうです。 

 

 昔、「横嶋」君という名字の男の子が、回りから「ボーダー」って呼ばれていたのを聞いたことがあります。その時は「なるほど」と思ったのですが、英語的には全然「なるほど」じゃない。ボーダー・ラインを越えてアウトですね。

 

 さあ皆さん、学習しましたね。ネイティブの前で「ボーダー」なんて言って、「シマった!」とならないよう、気をつけて下さいね。

 

 

馬とはウマが合う話

 馬が好きです。可愛いですよねえ~。可愛いポニーの写真をどうぞ。

f:id:takakotakakosun:20181019020152j:plain

 

♪ ポ~ニー、ポ~ニー、あんたの時代は良かった~ (沢田研二、好きです。コンサート、ドタキャンのニュース、悲しいです)

 

 化粧品も「馬油」を愛用。一番気に入っている点は、夜につけて寝て、朝起きて洗顔する際、全然、「残ってる」感じがしないところです。化粧品は人によって合う、合わないが大きいですから、やっぱり私と「馬油」とは、ウマが合うのでしょう。

 

f:id:takakotakakosun:20181019021323j:plain ヴェネツィアにて

 

 ヴェネツィアン・グラスの工房で撮った写真です。一番気に入ったのが、このシマウマ。素敵ですよねえ。

 ところで、シマウマの縞って、縦縞なのか横縞なのか、ご存知ですか。正解は、「横縞」です。きちんと決まりがあって、背骨を基準に考えるのだそうです。背骨に平行であれば「縦縞」、水平であれば「横縞」となるのだそうです。よって、シマウマは「横縞」。

 ホントですよ。疑ってます?人を疑ってかかるのは、心が「ヨコシマ」ですよ。

ヴェネツィアの守護聖人

 ハリー・ポッターが唱える魔法の呪文、「エクスペクト パトローナム」とは、「守護霊を期待する」というような意味になります。私が訳すとしたら、「いでよ、守護霊」かな。ちなみに、『守護霊を持て』は桐山靖雄著の大ベストセラー。懐かしいですね。

 

 パトローナムと似たラテン語の単語に「パトローナス」というのがありまして、こちらは「守護聖人」と訳されます。それぞれの国・地域や職業等には、決まった守護聖人がいるという、キリスト教の考えがあるのです。

 

 ヴェネツィア守護聖人は聖マルコです。聖遺物である、「聖マルコの遺骸」を祀るために建てられたのが、「サン・マルコ寺院(大聖堂)」です。

 

f:id:takakotakakosun:20181017231642j:plain

 

 聖マルコの遺骸は828年、エジプトのアレキサンドリアからヴェネツィアに、隠して運び込まれました。その方法は、検査に当たるイスラム教徒のエジプト人が嫌う、「豚肉」で遺骸を覆うというものでした。寺院正面を飾るモザイクのうち、下の写真のモザイクはその場面を描いています。

 

f:id:takakotakakosun:20181017231447j:plain

「その汚らしいものをさっさと運び出せ」と言っているかのようです

 これらのモザイクはガラスで出来ているので、色あせること無く、鮮やかな色彩を誇っています。

 

 さて、守護聖人ですが、「日本」にもちゃんと守護聖人がいるんですよ。

フランシスコ・ザビエル、その人です。しかも、フランシスコ・ザビエルは、日本のみならず、東アジア一帯の守護聖人とされていて、なかなか守備範囲の広い方のようです。守護聖人同士で、きょうかいは気にしないのかもしれませんね、意外に。懐も広い方なのでしょうね。なんと言っても聖人ですものね。

 

 

凄いサプライズと小さなサプライズ

 昨日のニュースです。

headlines.yahoo.co.jp

  要約しますと、

 最年少記録を大幅に更新して、チェコでの世界選手権で優勝した小学5年の福地君(六段)。なんと、帰国便のANAの機長は、その最年少記録を破られた元世界王者。

 

 いや~、優勝も凄いですけど、このサプライズも凄いですね。機内アナウンスで知った乗客の皆さんも、きっと目を白黒させたことでしょう。(オセロだけに)

 

 さて、ここからは私が気づいた、小さなサプライズです。

 今は合併で消えたのですが、2006年までは青森県には「福地村」というニンニクの産地として名高い村がありました。その村で生まれた有名なニンニクの品種が

「福地ホワイト6片」です。オセロの福地君も6段、福地=6なんです。どうです、この偶然。ナナメから物事を見るのも大事でしょ。(オセロだけに)

 

 小さなサプライズその2

 「オセロ」と言えば、シェイクスピアの四大悲劇の一つ。副題をヴェネツィアムーア人と言うそうです。

 ヴェネツィア、行ったことある・・・。ムーア人、聞いたことある・・・。あれ、シェイクスピアの「オセロ」とは直接関係ないけど、写真、あったかも・・・。

 ↓ ヴェネツィアサンマルコ広場に面して建つ、『ムーア人の時計塔』です

f:id:takakotakakosun:20181016192614j:plain f:id:takakotakakosun:20181016192638j:plain

 

 あった~。鐘を撞いているのが、ムーア人と呼ばれた、北アフリカの異民族。

どうです。こんないい写真を最後に置くなんて、私もなかなか隅に置けないでしょ。(オセロだけに)