まくらことば【枕詞・枕言葉】
①昔の歌文に見られる修辞法。特定の語の上にかかって修飾または口調を整えるのに用いることば。
広辞苑で調べたところ、ざっとこんな感じです。学校で習いましたね。「あしひきの」は山、「たらちねの」は母にかかる枕詞、懐かしいです。
でも、今日書こうと思うのは、学校で習わない『枕詞』についてです。
昨日、NHKの『チコちゃんに叱られる』を視ていたら、「昔の不動産屋の広告はウソが多く」というようなナレーションがあり、ものスゴ~く懐かしい気分になったのです。一瞬にして昭和にタイムスリップ。
昔は「不動産屋」の枕詞と言えば、「悪徳」。それはもう、「ビール」の枕詞が「とりあえず」であるのと同じぐらい、世間に広く認知されていたものです。なので、昭和の人々は「不動産屋」と聞けば、「だまされないように」と反射的に身構えたものでした。(あくまで私の記憶です)
そこで思ったのですが。
アニメ『サザエさん』には、カツオ君に好意を寄せる花沢さんという女の子が登場します。この花沢さんのおうちの職業が「花沢不動産」なんですよ。登場人物の中で花沢さんだけ妙に生々しい設定のような気がします。そして、花沢さんの「ぐいぐい行く」性格も又、子供達の中で特徴的なのです。それは「不動産屋の跡取り娘」であることと関係があるのでしょうか。
カツオ君には是非将来花沢さんと結ばれ、そのちょっと「小狡く」まわる頭を生かし、「花沢不動産」を大いに発展させてもらいたものだと思います。
もう一つ。懐かしいテレビネタの「枕詞」です。
探検隊が外国の奥地、つまりジャングルへ冒険(?)に行くという、ドキュメンタリー的バラエティー番組がありました。
「ジャングル」の枕詞と言えば「人跡未踏」。そして、『人跡未踏のジャングルに、人食い虎を探しに行く』というテーマの回があったとか無かったとか。笑い話のネタに過ぎなかったのかも知れませんが、これを聞いたときは大笑いしました。
人跡未踏なのに、その虎はどうやって人を食ったの?誰が目撃したの?まさに「人を食った」話なのです。では。