10数年前に作った「はまぐり雛」です。ご覧下さい。
↓ 拡大します。
本物のハマグリに端切れを糊でくっつけて作るので、材料さえ揃えれば、作るのは簡単です。金屏風に見立てたのは、お菓子の箱の再利用です。
ハマグリの「貝」は、もともとの対でなければ、ぴったりと合うことはないのだそうで、そこから、夫婦和合の象徴ともされているのだそうです。
話は変わりますが、「はまぐり」をひっくり返した「ぐりはま」、そして「ぐりはま」が変化した「ぐれはま」という言葉は聞いたことがありますか。「ぐりはま」「ぐれはま」の意味は、「はまぐり」ならぴったり合うところ、それがひっくり返っているのですから、「食い違っている」ということになるのだそうです。
子どもが親の期待と「食い違って」、悪く育った状態を「ぐれた」、と言いますね。これは、「ぐれはま」から派生して出来た言葉なんだそうです。江戸時代には既に使われていたとか。
そもそも「はまぐり」の語源は、浜にある「栗」に似たもの、というのが有力らしいのですが、「ぐれる」の語源が「はまぐり」に通じるなんて、ビックリじゃないですか?
ひな祭りには、良縁を願って「はまぐりのお吸い物」が縁起物としてつきものですが、結婚しない生き方も増えている昨今です。
いっそ、「ぐれないように」という願いを込めて、という方が、現代的でいいかもしれませんね。お節介とは思いますが。では。