おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

絶世の美女 シモネッタ・ヴェスプッチの奇縁

1492年、クリストファー・コロンブス(1451~1506)、大陸に到達。コロンブスはその大陸をインドだと疑わず、そこに住む人々は「インディアン」と呼ばれた。 

その後、イタリア人探検家アメリゴ・ヴェスプッチ(1454~1512)は、南米大陸が新大陸(ヨーロッパ人にとって)であると確信。以来、その大陸は彼の名にちなみ「アメリカ」と呼ばれることとなった。

 

アメリゴ・ヴェスプッチの遠縁にマルコ・ヴェスプッチという男がいた。

彼は、当時15才の美少女シモネッタ(1453~1476)と結婚。その美少女はやがてフィレンツェいち」の美女と呼ばれるが、惜しくも23才の若さでこの世を去る。

彼女がどれぐらい美しかったかというと、彼女を描くために多くの画家がフィレンツェにやって来、彼女に触発され多くの詩もつくられ、また、その亡骸もあまりにも美しかったため、フィレンツェの人々に公開されたという。

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ピエロ・ディ・コジモ作とボッティチェッリ作のシモネッタの肖像

 

そしてですね、 

 長らく、ボッティチェッリ作『ヴィーナスの誕生』のヴィーナスモデルとなったといわれてきたのだそうです。

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  ヴィーナスのモデルって!

もはや人間離れした美しさってことですよね。

ところで、ヴィーナスは海の泡から生まれたって知ってました?

シモネッタの人生もまた、23年という、泡のように儚いものだったわけです。

 

ボッティチェリのヴィーナス」が「アメリゴ・ヴェスプッチ」につながると知ったときは驚きました。そして、不謹慎ながら、

美しい妻を失ったとき、アメリゴの遠縁に当たるマルコも、きっといろいろコウカイしただろうな・・・と思い付いてしまったのでした。