おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

大塚国際美術館

 

 大塚国際美術館、徳島県鳴門市にある前代未聞の美術館です。世界中の名画を、ありとあらゆる名画を、日本に居ながらにして見る事が出来るのです。

 絶対に日本に持って来られない、

・各国の国宝級の門外不出の作品

・壁画、祭壇画など、運搬不可能な作品

・外国から借りられるとしても、一堂に会してなんか見られない

 そんな作品を次から次へと見られるのですよ。勿論、複製です。『陶板』という技術で再現されているのですが、全て実物大というのが驚きです。一番有名なのが、

 バチカンのシスティーナ礼拝堂の再現。教皇選挙が行われるあそこです。全部、ミケランジェロ作。ガイドさんによると、何年か前のNHK紅白で米津玄師さん(徳島出身)がここから中継したとか。それをきっかけに来館者が爆増したそう。

 システィーナ礼拝堂の他にも実物大に再現された展示がいくつもあって、どれも本当に素晴らしくて、思わず「わー」という声が出てしまうのでした。

 フランスのスクロヴェーニ礼拝堂です。

 壁画や祭壇画の例としては、

 昔、高校の世界史で習った、アレクサンダー大王とダレイオス三世の戦いの『アレクサンダーモザイク』。すぐ近くで見られる(触ってもいいんですよ)ので、世紀の発見をしてしまいました。

 ダレイオス三世の真下に居るのは、小林幸子さんじゃないですか!しかも、『思い出酒』の頃の幸子さんですね(笑)

 そして、祭壇画の例としては、

 『フランスダースの犬』のネロ少年が憧れてやまなかったルーベンスの作品です。

 他にもゴッホのひまわりが七点勢揃いとか、ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』が修復前と後の2枚、向かい合わせで展示されていたりとか。複製だからこその魅惑の展示の数々なのです。 

 ボッティチェリの『春』の三美神も複製だからこんな近くから撮影できるのよ。変な線が入っているのは、大きさに制限のある陶板の宿命です。最大で1m×3mの大きさだそうです。

 

 美術館は自然の景観に配慮して、山の中に隠すように建てられているのですが、5階建てであり、展示室の総延長は4Km!半日かけても、全然時間が足りないのです。しかも、階を上がるごとに現代に近づいていくのですが、1番下の階の古代が面白すぎて、

 ポンペイの壁画です。ポンペイレッドが美しい!

 この一番下の階(B3階)と一つ上のルネサンス・バロックに時間をとられ過ぎて、上の方の階の近代・現代はざあーっと見るだけになってしまうのです。

 しかも、目と脚が疲れてくると、「まあ、所詮はレプリカだし」と言う、「それを言っちゃあ、おしまいよー」な、やさぐれた気持ちまで起きてきて。

 ピカソの『ゲルニカ』だって、「一応、撮っておくか」ぐらいなもんで、あまり記憶にも残っていないのです。

 きっと、大塚国際美術館は2回行くべきなのでしょう。一回で一日中かけて見るのでは、疲れすぎてしまう。1回目で気に行った展示を再び見つつ、ろくに見られなかった作品を重点的に見るためにもう一度訪れる。それが正しい大塚国際美術館の楽しみ方のように思います。

 四国はとても遠いけれど、またいつか訪れる日もあるでしょう。その時には、「昔取った大塚、もとい杵柄」。思い残すところのないように、見てまわりたいと思います。続く。