「服する」には「飲む」という意味もありまして、
茶・薬・タバコなどに使います。
「一服する」とは(茶・タバコを一回飲んで)「一休みする」という意味ですね。
20年ほど前。韓国の男の学生さんと、私の家でお酒を飲んだことがあります。
彼らは時々、席を立ちます。トイレにしては長い。
夫に聞きましたら、
「タバコだよ。韓国では目上の前ではタバコは失礼だから、
外で吸ってくるんだよ」とのこと。驚いて、
「ここで吸って構わない。ここは日本だし、ウチは禁煙じゃないから」と伝えました。
でも、私がいくら言っても、彼らは目上(夫と私)の前では吸いませんでした。
彼らは目上を敬うという儒教の教えにも「服して」いたわけです。
あれから、日本でもタバコを巡る状況は激変。
禁煙・分煙が当たり前に。
(昭和の頃なんて、学校の職員室は煙モーモー。掃除の時間は生徒が灰皿を洗ってましたよね)
さて、これから先の20年、世の中全体がどう変わっていくのか。
カイモク(皆目)見当もつきませんね。(続く)