弘前市の『高照神社』は、「奉納額絵馬」で有名です。その内の何点かが、隣接する「高岡の森弘前藩歴史館」に展示されていました。
↓ 歴史館の外観と馬が描かれた「絵馬」
「絵馬」は本物の馬の代わりに奉納する物ですが、絵柄は結構自由だったようで、中国の有名な「二十四孝」、つまり親孝行で有名な二十四人に題をとった絵馬もありました。
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まあ、このお話は理解できますよね。奇跡を願って雪を掘る気持ちは分からないでもないし、その孝行が天に通じて筍が与えられたと解釈できます。にしても、孟宗のお母さん、わがままが過ぎませんかね。真冬に「筍食べたい」なんて。
↓ そして、こちらも大変な親孝行ぶりです・・・
ぽっか~ん。これって、どうなの?親孝行として奨励されるようなこと?
息子(70歳)「わーい、わーい。おもちゃ、嬉しいな~」
両親(80代)「ほっほ、無邪気なこと。いつまでも可愛い子ね~」
・・・。
お時間ありましたら、是非リンク先のWikipediaをお読み頂きたいです。24の親孝行の内容が簡潔に説明されています。なかなか面白いですよ。そして説明の最後に、福沢諭吉による、二十四孝批判が紹介されています。いろいろと批判の言葉を並べているのですが、中に、
「愚にして笑うべき事を説く」
という表現があり、さすがは福沢諭吉先生、値一万円と思いました。
上に、24の親孝行の内容はなかなか面白いと書きましたが、中には奇想天外なものもあり、そういうものも含めて「面白い」のですが、非常にモヤッと感が残ったりもします。それを、福沢諭吉先生がスカッと一刀両断して下さる。
さすがです。シビれます。福沢諭吉先生にすっかりノックアウト、つまり、ケーオーされてしまった私なのでした。