アメリカシロヒトリと言うのは外来の蛾の名前です。蛾ですから、その幼虫は毛虫です。
私の家の近くには耕作放棄された畑や空き家がありまして、そこで伸び放題になっている樹木が原因で、アメリカシロヒトリの毛虫がここ数年、大発生しているのです。しかも、7月と9月という、短い間隔で年に2回も発生するのです。前からちょっと不思議には思っていたのですが、この記事を書くために調べたところ、そのライフサイクルが分かりました。
まず、七月に現れる毛虫は、冬の間は蛹(さなぎ)の姿で寒さを越えているのです。そして、六月末から七月始めに蛹から蛾へと羽化します。蛾は大人ですから、すぐに卵を産みます。この卵もすぐに孵化して、毛虫がモゾモゾあらわれ、私をギョッとさせ、うんざりさせます。この期間は1週間以上続きます。が、ある時から、毛虫は忽然と姿を消し去るのです。あれ?どこへ行ったの?何のようかな?と思へば、どこかで蛹になっているのです。蛹化だけに。
そして夏の暑さの中、蛹は蛾になり、蛾は卵を産み、9月には孵化して毛虫になり、私は2回目のうんざり。そうこうしているうちに、毛虫はどこかの木の葉の陰で蛹になり、弘前の長く厳しい冬を越えるのでした。
さて、なぜ私がアメリカシロヒトリについて拙ブログを書く事にしたかと言いますと、例年であれば1週間以上私を悩ませていた彼奴らが、今年は2日ほどで姿を消したのです。ピタリと見なくなりました。私なりに思いつく原因は二つ。
一つ目は連日30℃越えの異常な暑さ。南の方では「蝉の鳴き声が聞こえないのは暑さのせいではないか」というネット記事を見ましたが、弘前のアメリカシロヒトリも暑さの影響を受けたのかもしれません。
もう一つは、今年の冬は暖かく、特に四月の初め頃にとても暖かい日が続いたことです。というのは、四月だったか5月だったか、はっきりはしないのですが、珍しくアメリカシロヒトリの成虫(真っ白い小さな蛾です)を何匹も、死んでいるものも、生きて網戸にくっついているものも、見たのです。
「珍しいなぁ。アメリカシロヒトリの成虫を、そもそもあんまり見ないのに、こんな早い時期に見るなんて。今年の毛虫はいつもとは違うかもしれない」
そう思ったのでした。
今のところ、今年一回目の孵化〜蛹化はあっという間に終わったように見えますが、さてさて、この結果が二回目にどのように影響するのか?
蝉は暑さで羽化に失敗したのではないかと、前述のネット記事にありましたが、9月のアメリカシロヒトリもそうなって欲しい。人間の身勝手な願いですが、この猛烈な暑さに耐えているのですから、一つぐらいは暑さのご褒美があってもいいですよね。羽化に失敗する、ウッカリミスに期待いっぱいなのです。では。