おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

ピカソの言葉から増田明美さんのこと

 12月に訪れた『ポーラ美術館』で、たくさんのピカソの作品を見ました。でも、一番心に残ったのは彼の「言葉」なのです。

 

 ここで唐突ですが、増田明美さんについて、私の中に強く印象に残っているエピソードを書きたいと思います。

 それはかなり以前、テレビのインタビューで彼女自身の口から語られたエピソードです。不確かな部分もありますが、私の中では鮮烈な記憶として刻まれているので、そのままお伝えしようと思います。

 インタビュアーの、「マラソン解説で大人気の」という紹介を受けての増田さんの言葉だったはずです。

 

 「私は現役の頃、本当に嫌われ者だったんです。最後のレースでアナウンサーの方に、増田明美さん、最後のレース棄権でしたって言われて、ああ、私は本当に嫌われてるんだなぁと思いました。今は、増田さんって良くしゃべる面白い明るい人なんですねって言われますけど、もともと本当にお喋りなんですよ。でも、私があんまりしゃべるので、現役の時にコーチから、

 勝ちたいなら、しゃべるな

そう言われたんですね。それを守りました」

 

 孤独の中で自分自身を深くみつめ、自分と対話する。そうする事でしか人は強くなれないし、強くなければ生み出せないものがあるのだろう。あるいは、孤独の先にしか到達出来ない境地というものがあるのだろう。

 ピカソの言葉に触れ、増田明美さんの言葉を思い出し、本当にそうなのだろうと、そう思いますだ。では。