おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

箱根は二回目なのでした

 実を申しますと、私は12月の半ばに箱根一泊旅行に行ってきたのでした。一緒に旅をする相手がみつかり、バタバタと出発したのです。

 その相手とは、東京で働く息子その1。有休消化で休みが取れると言うことで、それなら平日に旅行できるね(コロナを鑑み、私は土日の観光地は避けたい)という事になったのでした。諸事情で一泊しか出来ないので、移動が楽な東京近郊がいいだろうと言うことで、有名な観光地・箱根を選びました。

 

 観光地としての箱根は、本当に地の利に恵まれている所です。風光明媚な山(温泉)、湖を擁しながら、海からも近いので食べ物が全て美味しい!特殊な地形のために鉄道・ケーブルカー・ロープウェイ・船など、乗り物好きにはたまらない。東京から近い歴史ある温泉場なので、風格ある老舗旅館から最新の豪華ホテルまで、建築好きもたまらない。

 そして、その「東京から近い」ということがもたらす最大のもの、それは「資本」。

 12月の旅で「箱根に行こう!」となったのには距離の他にもう一つ理由がありまして、それは、「箱根の美術館は凄いらしい」というかすかな知識でした。

 そして、本当に凄かった。素晴らしかった。企業にしろ個人にしろ、「お金」の本気って凄いものです。

 ポーラ美術館では、コレクションの豪華さ素晴らしさに、座る仕事をされているお姉さんに、「素晴らしいですね、良く集めましたね」と声をかけずにはいられませんでした。まさにザ・おばさん。

 お姉さんはニッコリと、「ありがとうございます」と応えて下さいました。

 

 何回も書いていることですが、私は「絵」なんてさっぱり分からない。ただ、自分が好きか嫌いか、その視点で楽しんでいるだけの全くの素人です。ただ、数年に一度程度の確率なのですが、「来た~!」と感じる作品に出会う事があり、その瞬間を夢見て美術館を訪れている、そんな動機もあるのです。

 そして今回、ポーラ美術館で、来た~!

 

 モネの『睡蓮』。今までにも何度か睡蓮のシリーズは見たことがあって、どうもピンとこないというか、あまり好きになれなかった。でも、今回のこの絵は「来た!」

 絵の前に立った瞬間、モワッと包まれた。何だろう?何に包まれたんだろう?湿度は確実に上がった気がしました。

 

 もう一枚。こちらは「来た!」というのではないけれど、一度は見てみたいと憧れていた、岡田三郎助『あやめの衣』。

 絶滅危惧種「日本女性」って感じじゃないですか?そう思うのは、黒髪のせいなのかな、衣装なのかな、ポーズなのかな?いずれにしろ、後ろ姿のせいもあって年齢不詳。

 案外お年を召した方で、にもかかわらず奇跡の美肌なのかも。もちろんお使いの化粧品は「ポーラ」でしょう(笑)。

 

 蛇足ですが、ポーラ美術館ではほとんどの作品が写真撮影も許可されていて、その点でも嬉しい美術館です。後日写真を見るのも旅の大きな楽しみですから。ちなみに、写真はスマホで撮っています。ポーラロイドではありません、念のため。続く。