今週のお題「地元自慢」
ちょうど、「土偶」について書きたいと思っていたんですよね。そうしましたら、今週のお題が「地元自慢」ということで、青森県自慢を早速書こうと思います。
遮光器土偶のしゃこちゃん。青森県亀ヶ岡遺跡出土。重要文化財。東京国立博物館蔵
「しゃこちゃん」は全国的知名度を誇る縄文時代の代表的土偶だと思っているのですが、決して青森県民の思い過ごしではないですよね?皆さんご存じですよね?
ところが残念なことに、「しゃこちゃん」は昭和61年に文化庁に譲渡され、国立博物館の人となり、おいそれとはお目にかかれない「東京の人」になってしまったのでした。
その東京国立博物館ですが、現在開催中の創立150年の特別展については、皆さんもNHKの番組などのPRをご覧になったかと思います。その展示の中に「しゃこちゃん」も含まれているのです。青森県民としては一度は見たいものです。チャンスがあったら行きたいと思いつつ、東京に暮らす息子その2と交わした、少し前のメールを紹介します。
私 「しゃこちゃん、東京さ行ってまって、なかなか戻って来ねえもの。この機会に一度は顔っこ見てえもんだ」
息子 「しゃこちゃんも垢抜けだべな」
都会の絵の具に染まって垢抜けた「しゃこちゃん」、言葉はかけず、そっと姿を見つめたいものです。
もう一点。こちらも私はまだお目にかかったことはないのですが、青森県八戸市には国宝の土偶もあるのです。
完全な形で残っている珍しい土偶です。もちろんポーズも珍しい。
さらにもう一点。こちらは「土偶」ではないのですが、縄文時代の土製品ということで、紹介したいと思います。
猪型土製品 縄文時代後期 十腰内2遺跡出土 重要文化財 弘前市立博物館蔵
愛称「いのっち」、可愛いでしょう?果たして縄文人にも現代人に通じる「可愛い」という感性はあったのでしょうか。少なくとも「いのっち」には命の輝きのようなものがあると思うのですが、皆さんはどうお感じになりますか。
青森県には有名な三内丸山遺跡を筆頭とした縄文遺跡群があり、また土偶の他に土器も多数出土しています。縄文人の生活に思いをはせるなんて、ドキドキしませんか?
なんて、久々の更新はちょっとスケール感のある地元自慢でした。では。