おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

「まん防中」の弘前で①

 ここ弘前市では二週間ほど前から新型コロナウイルスが猛威を振るい、とうとう27日から「まん延防止等重点措置」の適用を受けました。「まん防」はどこか他人ごとのように思っていた地方人だったので、なんだか現実感の無い驚きの中に暮らしているのです。

 実は、十日ほど前に少し接触した知人からその四日後、「あれから熱が出て、検査を受けたら陽性だった」という連絡があったのです。濃厚というほどの接触では無かったのですが、念のため、自主的に十日間のお籠もり生活をすることに決めました。無職で一人暮らしというのは、こういう時は本当に気楽なものです。

 まず考えたのは食料です。大丈夫。冷蔵庫には普段の買い置きがそこそこ入っています。冷凍室にはお正月の残り物(お肉系)もたっぷり。そして、いざという時用の備蓄食料もあります。いっそ、「十日間買い物しないチャレンジ」として頑張ってみよう、そう決めました。冷蔵庫整理にもなりますしね。

 結果は、楽勝。これも一人暮らしの利点でして、自分一人の口ならばどうとでもなるのです。また、時間だけはたっぷりあるので、お料理をするというのも楽しみの一つとなったのでした。

 そして楽しみと言えば、思いがけない楽しみが二つあったのです。一つは編み物です。編み物が趣味なのは以前から書いていることで、「なぜ思いがけない楽しみなの?」と思われた方もいらっしゃるかと思います。この事につきましては、明日の記事で書く事にし、今はもう一つの方について触れたいと思います。

 もう一つの思いがけない楽しみ、それは「雪掻き」。自分でもビックリです。

 今年は各地で大雪だというのはニュースでご存知でしょうが、青森県も大変です。特に青森市は本当に気の毒なほどの大雪です。もちろん、弘前だって大雪で、毎朝カーテンを開けては、「今日も雪掻きだ」と思う日々なのです。

 ところが、何事も気持ち次第とは言いますが、まさにその通り。去年はウンザリしていた雪掻きに対して、この頃は「よし!頑張るぞ!」と思えるのです。

 どこにも出かけられない圧倒的運動不足状態にあって、さしも運動嫌いの私でも「少しは体を動かさなきゃ」という気持ちになるものです。そんな状況下で、雪掻き=運動と考えれば、あ~ら不思議、ちっとも嫌ではないのです。張り切って出来るのです。「気の持ちよう」って、本当に大きい事ですね。

 さらに。

 この自粛期間を通して、自分でも驚くべき心境の変化があったのです。それは、心の落ち着きといいますか、最近自分の心が静かだなあ、という発見です。

 普段の私は、自分で自覚がないままに「今日はどこで何をしようか、どこに行こうか」そんな事をいつもいつも考えて、ソワソワして暮らしていたと気づいたのです。家に籠もるしかなければ、自然にそんな思いから解放されるのです。諦めの境地と言うことかもしれません。

 「どうせどこにも行けないし、誰とも会えないし」

 朝起きて雪掻きをして。家にある物を工夫して食べて。テレビやネットをみて。編み物をして。時々はメールや電話で家族・友人と接触して。そんな毎日を十日間繰り返しているのです。嫌なニュースはなるべく見ないようにして・・・。心静かな毎日なのです。

 そして、そんな毎日を過ごしていたらですね、なんと九日間でカーディガンが一枚編み上がったのです。明日はそのカーディガンについて、たっぷり自慢したいと思います。お付き合い下さいね。では。

 (今日はダジャレも自粛中。編み物関連で、前に書いたのと同じダジャレが出そうだったので。マンネリ防止、マン防ということで)