おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

フークレエとがんづき

 昨日の記事で、黒糖蒸しパンがどうも上手く出来ないという事を書きました。

 最近はお菓子もお料理も、レシピはYoutubeで探すことがほとんどなのですが、プロ・アマ問わず、皆さん手際よく自由に「食べ物を作ること」を楽しんでおられて、目からウロコという感じなのです。そうかあ、難しく考えず、楽しんで作ればいいんだよねえ、そうよねえ、そんな感じです。

 そんな中、「黒糖蒸しパン」を作ったわけですが、Youtubeの機能の一つに「お薦め動画」をしつこく親切にあげてくるというものがあります。興味のあるテーマに絞ってお薦めしてくるのですから、ついついみてしまいます。そして、思わぬ収穫もあったりするのです。

 

 皆さんは「山崎製パンの黒糖フークレエ」という蒸しパンはご存じでしょうか?私は知りませんでした。何でも、宮崎・鹿児島あたりの「ふくれ菓子」と呼ばれる、黒糖を使った蒸しパンにそっくりな商品なのだとか。ロングセラーらしく、根強いファンの居る商品らしいです。

 それにしても、「フークレエ」って、洒落た名前です。フランス語っぽい気がします。ところが調べましたところ、これは山崎製パンの造語で、「ふくれる」をそれっぽく(それって何?)言ってみた、ということらしいのです。つまり、見た目は勿論、名前も結局は「ふくれ菓子」ということなのでした。

 一方、青森県のスーパーのパンコーナーでは、「がんづき」と名前が大書された、三角形の蒸しパンを見かけます。褐色なので、恐らく黒糖使用と思われ、しかも表面には黒ごまが散らしてあります。どう見ても「黒糖蒸しパン」ですね。私としては、昨日も書きましたが「黒糖蒸しパン」は好物というわけではないので、「何だろう?」と思いつつも、買ったことはないのでした。

 しかも「何だろう?」と思うのも、味に興味があるのでは無く、「がんづき」って何?どういう意味?という興味なのでした。申し訳ないのですが、「いやに田舎くさい響きだなあ、どういう漢字なのだろう?」そんな風に思っていたのでした。

 ところが、「黒糖蒸しパン」関連のお薦め動画で知ったのですが、事実は私の薄っぺらな感性を遙かに越えていたのでした。

 「がんづき」は岩手・宮城を中心に、東北地方ではメジャーな蒸しパンの一種なのだそうです。そしてその名前は、「丸いフカフカのパンの上に散る黒ごまが、まるで月の夜を飛ぶ雁のようだ」ということから、「雁月(がんづき)」と呼ばれるのだとか(諸説有り)。

 が~ん!田舎くさいとか思ってごめん。そんな風流なお菓子だったのね~。でも、見た目も素朴というか、ちょっと垢抜けない感じで、私が誤解するのもしょうが無いと思うのよね。同じように感じてた東北民は多いんじゃないかと思いますよー。決して、自分の無知をゴマかそうとしているのでは無くね。では。