おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

弘前公園植物園 2

 植物園の植物には基本的に名札がつけられていて、あれ、これは何だろうと思ったときにすぐに名前が分かるというのは、素晴らしいですね。

 

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 この木は「ケヤキ」です。幹に自然に模様が入っていて、見た瞬間「縄文だ!」と思いました。縄文時代の土器の模様を無意識に連想したのだと思います。

 「縄文時代の人々も自然の中から様々なインスピレーションを得て、物づくりのデザインを考えたんだろうな」、そんなことを思いながら足元に目をやれば、おびただしい落ち葉。

 

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 虫こぶ付きの落ち葉がたくさん。虫こぶとは、様々な寄生生物によって植物が異常発達して出来る「こぶ状の突起」、と説明されています。今年、弘前公園をウォーキングしていて、随分虫こぶの付いた葉が多いなあとは思っていました。

 改めてケヤキの落ち葉を丁寧に見てみると、やっぱり落ち葉にも虫こぶ付きのものが大量にあります。

 虫こぶの付いた葉は虫こぶ付きの落ち葉になる、気付いてみれば当たり前の事なのですが、ちょっと新鮮な驚きがありました。「人は生きてきたように死ぬ」という言葉を思い浮かべたのですが、ちょっと大げさな連想ですね。もの思うも大げさになりがちな秋の夕暮れです。

  

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 芝生広場のような所に、樽の蓋に絵を描いた作品がいくつか展示されていました。花札の絵柄?と思ったのですが、よくよく見ると今大ブームの『鬼滅の刃』のネタが盛り込まれていました。ブームに乗っかってあやかって来場者に喜んで貰おうと企画したんでしょうね。制作者も『菊と紅葉祭り』を楽しみにしていた市民も、どちらも本当に残念だったろうと思います。今年は全国各地でこんな「がっかり」だらけだったんでしょう。なんともやりきれない思いです。

 

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  5時を少し回ったところで本丸につきました。もう上の写真のようにすっかり暗くなりました。秋の日は本当に短いですね。

 久しぶりのお出かけでしたが、もっと早く家を出るべきでした。秋という季節は、それでなくても何となくもの悲しい気分になるのに、こんなに暗くなってしまって。初めの高揚した気分も散ってしまいました。

 うっすらと寂しさ抱え家路ですイベントも無き秋の夕暮れ、あれっ、短歌が出来ちゃった。

 植物園は植物が楽しめて、アートがみられて、最後は短歌が出来て(変だけど)、単価300円はお安いですね。では。