おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

嗚呼、今日は何という胸アツな日か!(前編)

 今朝いきなり、急いで封書を一通送らなければならなくなりました。自宅近くの小さな郵便局までは徒歩7分程度。確か取集は平日11時だったはず。急いで準備し、10時20分、無事投函できました。その際ポストに貼られた「お知らせ」を見ますと、取集は11時30分頃ということでした。余裕~。

 家に帰って、ハタと思い出しました。レターパックと切手を買って来れば良かった。せっかく郵便局に行ったのに。ここでいつもの私なら、つい後回しにしてしまうのですが、今日は妙にエンジンのかかりが良く、「古い未使用葉書を持っていて、交換して貰えば一石二鳥」と、すぐに準備・行動にうつしたのでした。

 以前、ニュースで「郵便局は多忙を極めています。不要不急の用事は遠慮して」と見ました。それで、中の様子をのぞいてみるとお客さんは誰もおらず、この辺りでは『マスク』の配達もまだのせいか、局内は穏やかな雰囲気でした。未使用葉書の交換は時間がかかるのは知っていましたので、一応窓口で「よろしいですか?」と伺いました。まあ社交辞令ですね。窓口の方はマスク越しの笑顔で、「はい。そちらでお待ち下さい」と引き受けて下さいました。

 椅子にかけた私がボンヤリと道路を見ていると、真っ赤な郵便局の車が駐車場に入ってくるのが見えました。時刻は11時20分。

 思わず窓辺に駆け寄って見ていると、思った通り。車から降りた局員さんがポストを開け、中の郵便物を頑丈そうな袋に移しました。そう、その中には私が1時間ほど前に投函した封書も混じって居るのです。

 わー、初めての経験だ~。自分がポストに入れた手紙が確かに郵便屋さんの手によって運ばれていく現場を目撃するなんて。これ、結構胸アツなんですけど~。

 郵便局の窓辺に佇む一人のおばさんが、人知れずこんな胸アツな思いを抱いているなんて、誰が想像できましょう。しかも、その理由が「自分が投函した封書が運ばれるのを見たから」なんて。

 折しも、「交換お待ちの方~」、呼ばれました。品物を手渡されました。その中には『1円切手・10枚』もありました。1円切手と言えば、その肖像はそう、「日本郵便の父・前島密」。私の胸が日本の郵便機構に密かに熱くなっているとき、手には前島

 今、私たちは「三密」を避けて暮らしています。それなのに私の手元には「十密」。3倍以上・・・、密がみつしり・・・。ダジャレ好きの私はますますもって胸アツなのでした。続く。