おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

改めて「炎上」に気をつけようと思う

今週のお題「カメラロールから1枚」

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 青森県の有名企業「工藤パン」と青森県が生んだ文豪「太宰治」とのコラボです。

 

 最近、世の中は、新型コロナウイルスの直接の影響ばかりではなく、それを巡る様々な言動に対してもネガティブな情報が多いですね。まあ、もともと楽しいとか明るいと言った類いの状況ではありませんものね。

 「コロナによる不況で面白いことが待っていて楽しみ」ともとれる発言をした岡村隆史氏。

 「?」マークを何個付けても足り無いほどの行動で、猛バッシングされている山梨の女性。

 「製造業の方は増産すれば損を取り返せる」という、世間知らず過ぎる平田オリザ氏。

 いずれも「想像力」というものがあまりにも欠如していて、その結果、世間の反感を買っているのだと思います。

 

 その点、私は偉い(笑)!

 上の商品を見たとき、思いっきり想像の翼を広げましたからね。

 「可愛そうに、工藤パンさん。お花見シーズンに合わせて、この商品を開発したんだろうに。県内外からのお客さんの「すぐ食べる」用はもちろん、お土産需要も見込んで、張り切って製造ラインを組んだろうな。そもそも、商品化までに、太宰側と版権について折衝したり袋をデザインしたり、小売店さんとも話を詰めて。膨大な時間や労力の果てにこの商品を世に出しただろうに・・・。えいっ、思い切って2個買っちゃうよ。カロリーは700キロカロリー近いし、私は一人暮らしだけど。まあ、賞味期限は長いことだし、いいよね」

 といった感じで、その書き出しの「恥の多い」ならぬ、カロリーの多い人生を送るべく『人間失格』が、同じく「メロスは激怒した」ならぬ「メロス(パン)で(体重が)激増した」となる予感をはらみ、2個のパンが買い物カゴにおさまったのでした。

 

 帰宅後。今週のはてなブログのお題で投稿するべく、まず写真を撮りました。次に、このパンについてネットに当たってみました。友達とのお喋りでしたら、自分の想像を勝手気ままに喋り散らしていたと思います。でも、私、ブロガーなんで。調べられることは調べないとね。そして、ネットによりますと。

 そもそも太宰治とのコラボパンは、昨年の『太宰生誕110周年』に合わせて企画され、販売されていたのでした。6月の『桜桃忌』(太宰の命日)に合わせて発売されたのは、工藤パンの全国的有名商品にしてロングセラーの『イギリストースト』を始め、三種類。その後、秋になって追加で発売されたのが、写真の2種のパンのようです。

 危ない、危ない。調べる手間を省いていたら、適当な自分の想像を垂れ流すところだった。私の想像力豊かなところは長所でもあるとは思っているのですが、こういう危険性も大いにはらみます。

 

 上に書いた炎上した人達も私も、これって、つまりあれだ!

 学びて思わざれば則ちくらし、思いて学ばざれば則ちあやうし(論語

 知識だけを学んでも、自分で考えなければ自分のものにならないし、自分で考えているだけでは偏ってしまう

 

 『論語』なんて自分で読んだことは無いのですから、これは学校の国語の時間に習ったのだと思います。大人になってみると、学校で習う事って結構大事な事が多い気がします。

 『走れメロス』も国語の教科書で読みました。書き出しの「メロスは激怒した」は汎用性が高く、友達といろいろな場面で言い合った思い出があります。

 高校生の戯れ程度ならいいのですが、ブログでペンならぬキーボードが走りすぎて不謹慎な事を書き、「読者は激怒した」とならないよう、気をつけようと思います。では。