おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

煮りんご、私のレシピ

 津軽の家々ではかなりの確率で、春先まで「頂き物のりんご」があったりします。うちにもありました。そして、昨日、とうとう食べきりました。

 人によっては「柔らかくなったりんごも好き」という事もあるかもしれませんが、一般的には、「堅くパリッとした歯触りこそりんごの美味しさ!」が支持されるのではないでしょうか。我が家においては特にその傾向が顕著なのです。簡単に書きますと、3月になって、さすがの『フジ』も柔らかくなってくると、誰も生では食べなくなると言うことです。

 ではどうするか。煮て食べます。これは青森県民にとっては全く普通の、いわば四季を流れる自然の営みの一つなのです。

 ところが、東京で働く息子その1から、以前、次のような依頼があったのです。

 「俺がさ、煮りんごが好きだって言ったら、皆、食べたこと無い、想像つかないっていうんだよね。一度食べさせてやりたいから、送って」

 張り切って送りましたとも。

 結果は、煮りんご推しの息子も驚くほどの好評ぶりだったそうです。この事実に気をよくし、青森県民であれば誰でも簡単に作っている煮りんごなのですが、「私のレシピ」ということで、紹介したいと思います。

 

用意する物

 ①浅くて直径の大きい鍋

 ②柔らかくなったりんご 3~5個(皮を剥いて8つに割る)

 ③砂糖 20g×りんごの個数

作り方

 ①鍋にりんごを並べます。なるべく重ならないよう、かつ、隙間無く

 ②並べたりんごの上に、まんべんなく砂糖を振りかけ、30分以上放置

 ③蓋をした鍋を弱火にかけ、30分で完成。冷やして頂きます

※変色を防ぐために、切ったりんごを塩水につけるのはお好みで。私は茶色いお砂糖を使っているので出来あがりは茶色になるのですが、なんとなく昔からの習慣で塩水につけています。

 

↓ いつもは使わないデザート用の食器に盛り付けました。プレーンヨーグルトを添えて、シナモンを振るのが、我が家流です。

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 津軽では「りんご娘」というご当地アイドルが活躍しています。最近では全国的に知名度もアップしているようですね。「りんご娘」のような新鮮で瑞々しいりんごが美味しいのはもちろんです。でも、時を経てシワシワになったおばさんりんごだって、手をかければ美味しくいただけるんですよ。りんごと違って人間のおばさんは、「煮ても焼いても食えない」なんて言いっこなし。しなびた皮の下には繊細な心が隠れているのですから。煮りんごのように甘味料多めの扱いでお願いしたいと思います。本当に、若い方に優しくされるとかんみりょう(感無量)のこの頃なのです。では。