芙蓉という花がありますが、その一種に酔芙蓉(すいふよう)というものがあります。朝は真っ白に咲いた花が、日中だんだんピンク色を帯びていって、夕方にはすっかり桃色に。その様がまるでお酒によって頬を赤く染めているかのようだということで、その名がついたのだそうです。
剪定した桜の枝をもらい、水に挿していたら見事に咲きましたよと、拙ブログで報告しました。二日ほど前まで、真っ白に咲いていました。桜はうっすらとピンクに咲くのが普通だと思っていたので、真っ白の花びらにはちょっと驚きました。室内で咲かせたからこんな色なのかな。でも、これはこれでなかなかいいじゃない、そんな風に楽しんでいました。ところが、少しずつ少しずつ、花びらがピンクがかってきたのです。
不思議~。花はそろそろ散り際かなと思うので、散る前にどこまでいわゆる「桜色」に変わるのか楽しみです。
不思議と言えば、そもそも植物はなぜ水を吸い上げるのか、疑問に思われたことはありませんか。「植物が水を吸う」と何気なく表現しますが、どの様な「力」が働いて水を上昇させるのでしょうか。
私は「毛細管現象」という言葉は知っていて、漠然と理解しているつもりになっていたのですが、今回ネットで調べてたところ、けっこう難しかったのです。が、ちょっと頑張って簡単に説明してみたいと思います。
植物が水を吸い上げるのに、「毛細管現象」が関係しているのは間違いありません。水は細い管の中を上ろうとする性質があるのですが、その管が細ければ細いほど、高く上る事が出来るのだそうです。植物においては「道管」と呼ばれる器官がその役目を担っています。切り花においては、この道管に空気を詰まらせないように切ることが大切なわけです。
でも、土に育つ植物の場合、まず最初に水を吸うのは「根」ですね。「根」が水を吸う場合には、「浸透圧」というものが関係するのだそうです。回りの土壌よりも根の中の方が、色々な物が溶け込んでいる分「濃い」わけです。そこで、水は同じ濃度になろうとして「根」の方に移動していくということになります。これを「浸透圧」と言います。多分。
根から吸収された水は道管を通って、上へ上へと上がっていくことになります。ところが、「毛細管現象」で上がることが出来る高さには限界があるのです。それはおおよそ10メートルほどだとか。でも、大木と言われるような木には、数十メートルを越えるような物もあります。そんな高さまでどうやって水を運ぶのか?
今度は「蒸散」というものの出番となります。道管を通って運ばれてきた水は葉っぱから盛んに蒸発していきますね。
ここから、ちょっと分からなくなったのですが、下からの水に比べて上の方の水は「濃く」なるわけで、そこで、ここでも「同じ濃度になろうとする水の流れ」が起きるという説明もありました。また、蒸散によって圧力が低くなり、下からの水を引き上げるという説明もありました。いずれにしろ、この下から上に向かう植物内の水の流れを「蒸散流」と言うのだそうです。
どうでしょう?つたない説明ですが、面白さは感じていただけたでしょうか。ちょっと私の手には余るかなあと思ったテーマだったのですが、挑戦してみたいと思いました。
書き終わって、胸がすうっとしています。「読み終わって、どうかんです」と言う方がいらっしゃったら、とっても嬉しいのですが。では。