おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

豆苗に挑戦

 私たちが子供の頃は、「豆の芽」といえばモヤシしかありませんでした。大人になってから随分たってからですが、豆苗(とうみょう)の存在自体は知ってはいました。ただ、私は昔から「料理すること」に対する好奇心といったものが希薄で、食べたことがないもの、食べ方の分からないものには手が出ないのです。決して好き嫌いの多い方では無いのですが。信じられないかもしれませんが、豆苗は買ったことも食べたことも無かったのです。

 2月の半ばに、東京でアパート暮らしの息子その2が帰省しました。二人でスーパーの食品売り場を歩いていると、息子が言いました。

 「豆苗ってうまいよね。結構食べてる。でさ、食べた後の根に水を入れておくと、また収穫できるんだよ。めっちゃ経済的」

 世間的には何を今更の会話なのでしょうが、私にとっては息子の成長(?)ぶりに目を見張らされるものがあり、同時に自分の生活の十年一日ぶりを反省させられるものだったのです。

 「凄いね。どんな風に料理するの?お母さんに教えて」

 そんな風に答える私の心の片隅に、豆苗に対するかすかな灯明が点ったのでした。

 

 人生には大なり小なり「不思議~!」とか「凄い偶然!」と驚く瞬間があるものですが、息子が東京に戻って数日後、その瞬間が訪れました。

 何気なくみていたNHKの『あさイチ』という番組の特集が「豆苗」だったのです。ゲストの阿佐ヶ谷姉妹が、豆苗の素晴らしさ、可愛さについて熱く語っていました。その語りを聞いているうちに、私の中に豆苗に対する好奇心が盛大に芽生え(豆苗だけに)、今度スーパーに行ったら絶対に買ってこようと決心したのでした。でも、「食べたい」と思ったのではありません。「育てて収穫してみたい」と思ったのです。

 

 ところが、ちょっと前に購入したものの、冷蔵庫の野菜室に入れてついうっかり忘れていた豆苗。昨日やっと食べました。『あさイチ』で紹介されたガーリック炒めにして。シャキシャキと美味しく出来ました。

 そして、いよいよ「栽培」開始です。 

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 テレビでは、上手く管理すれば2回は収穫できると言っていました。そのために大切なのは日当たりのいいところに置くこと。そして、雑菌の繁殖を防ぐために最低でも一日一回、出来れば2~3回は水を全取っ替え、そう、足すのでは無く、いったん水を全部捨てて新しいものに入れ替えることが重要なのだそうです。

 つまり、マメな管理が必要と言うことなのです。豆苗だけに。頑張りたいと思います。では。