おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

そのマスク、裏返しですよ

 マスク姿の人を多く見かけますね。

 昨日。

 ドラッグストアに行ったところ、レジの方がマスクをしていたのですが、どうも裏返しのような気がしてならないのです。

 マスクには耳にかけるためにヒモが付いていますが、その方は、ヒモとマスクの接着部分が内側に、つまり自分の顔に当たるように着けていました。私の知識では、接着面は外側だったはず。そのほうがマスクと顔の密着度が増して効果的に使用できると何かで読んだことがあったのです。

 ああ、教えたい。

 教えたくてウズウズする。でも、待てよ。ここはドラッグストア、相手は言わばマスクのプロ。相手が正しければ、余計なお世話をした自分が恥ずかしい。私が正しければプロに恥をかかせてしまう。

 そんな風に考えて出かかった言葉を飲み込み、お財布からお金を出すにとどめました。

 午後は銀行へ。

 窓口でちょうど担当になったのは以前から顔見知りの方でした。やはりマスクを着けていました。そして、その方もやっぱり裏返し。

  「そのマスク、裏返しだと思うよ。ヒモを付けてるところが外側だと思うよ」

 彼女「え~、そうなんですか。なんか、ヒモのところがチクチクして痒くなると思ってたんですよ~」

  「一応、マスクの説明書を読んでみてね~」

 そんな会話を振った後、無事に振込みを済ませて帰宅しました。

 

 帰宅後、知ったかぶりをした後で違っていたらどうしようと急に不安になり、ネットでマスクの裏表について検索してみました。

 結果は、「大概はヒモの接着面を外側にするタイプだが、製品によってはそうでない場合もあるので説明書を読むこと」とありました。ただ、すべてのプリーツタイプのマスクに共通しているのは、プリーツのポケットの口側が下を向くように装着するということでした。プリーツに上から手が入るような状態では、その部分に埃やウイルスが溜まってしまうからと言う、実に合理的でわかりやすい説明がありました。

 そして、夕方。テレビのニュースで、ある自治体の幹部の方がコロナウイルスについての会見を行っている映像が流されました。

 ああ、この方、マスクが裏返しだ。プリーツのポケットの口が上を向いているもの。間違いない!教えたい。あなたのマスク裏返し、効果激減ですよと教えてあげたい。

 でも、こうかふこうか、相手は液晶の向こう側。お節介おばさんの声は届かないのでした。では。

 

 3月1日 訂正

 友人からマスクのプリーツに関して、必ずしも口が下向きとは限らないという情報を頂きました。それこそ、それぞれの製品によって千差万別のようです。あらためて、説明書をよく読むことが大切だと思いました。

 上記の自治体の方、そのつけ方で正解なのかもしれません。ホントに余計なお世話でご免なさい。お詫びして訂正します。