おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

靴下を編みました

 2月に入ってから、猛烈に編み物熱が高まり、あれこれ手を出しています。

 二本の長い針を使う『棒針編み』はまあまあ出来るのですが、四本または五本の針を駆使して「輪に編む」というのは今までやったことがありませんでした(以前に紹介したミトンは、輪針というものを使って編んだのです)。

完成!二つ目の『いいねっ!ミトン』 - おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

 

 四本針で輪に編む、いつかやってみたいなあと思っていたのですが、今回の編み物熱に浮かされて、思い切って挑戦することにしました。やるならやっぱり、靴下でしょう。

 毛糸で靴下を編む場合、気をつけなければならないのは糸選びです。どんなに高級な糸でも、ウール100%では駄目らしいのです。私は自分では靴下を編んだことは無いのですが、編み物好きの知人から「ウール100の靴下はすぐ穴が開いちゃって。苦労して編んだのにがっかりしちゃう」という嘆きを聞かされたことがあったのです。

 では、靴下に適した強い毛糸とはどのような糸でしょうか。それはズバリ、ナイロン混の毛糸なのです。靴下用に特化して「ソックヤーン」という名称で売られているものもあります。いつも手元にある古い糸をかき集めて編んでいるのが私のスタイルなのですが、今回は買いましたよ、「ソックヤーン」。いつもはグズグズしている私なのですが、今回は、そっく、取りかかりました。ナイロン混の糸に手持ちの細いウール100%の毛糸も合わせ、完成したのがこちらです。 

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 「戦後、強くなったものは女と靴下」というフレーズはご存じでしょうか?その、「強くなった靴下」とはナイロン製のストッキングの事でした。それまでの絹のストッキングは、値段は高く破れやすいものだったのです。

 ナイロンは、1935年、アメリカのデュポン社の研究員、ウォーレス・カロザースによって合成されました。「鋼鉄よりも強く、クモの糸より細い」というのが、デュポン社のキャッチコピーだったそうです。

 

 今回、この記事を書くためにナイロンについてネット検索したところ、ちょっと(私的にはかなり)面白い記述をWikipediaで読んだので、かいつまんで紹介したいと思います。

 

 ナイロン(nylon)の名称は、「伝線(run)しない(no)」に由来する。 また、ナイロン登場前に、絹の圧倒的シェアを誇っていた日本に対して「Now You Lousy Old Nipponese」(古い日本製品はもうダメだ)の頭文字をとったという説もある

 

 また、ウォーレス・カロザースについてもWikipediaを読んだのですが、彼は若い頃からうつ病に苦しんでおり、ナイロン合成に成功した2年後の1937年、41歳で自殺しました。

 ウォーレス・カロザースについてのWikipediaの記事の最後は、次のように結ばれています。

 

 1937年4月28日、カロザースは職場に顔を出した。翌29日にフィラデルフィアのホテルの一室で青酸カリをレモンジュースに混ぜて飲み死亡。化学者であるカロザースは酸性溶液が青酸の毒性を強めることを知っていた。遺書は見つかっていない。

 

 小説のような文章ですね。では。