おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

開幕!弘前桜祭り 1(市役所屋上より)

 お待たせ~、日本全国「真の桜」ファンの皆様。いよいよ桜界の真打ち、「弘前桜祭り」が始まりましたよ~。

 

 今日から何回か連続で、地元民ならではのマニアックな桜祭り情報を、写真と共にお伝えしていきたいと思います。

 こんな感じで。(観光館の壁面に映った、外堀の桜と松)

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 弘前公園の桜は外堀から咲き始めます。お天気も良く、岩木山もくっきりです。

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「外堀がこれぐらいだと、中はまだちょっと早いね」と、地元民は言います。撮影場所は市役所前です。なぜならば、「弘前市役所」が最初の目的地だから。桜祭りの期間、市役所屋上が特別に開放されているのです。

 

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 市役所玄関。公式キャラクターの「桜ミク」ちゃんが出迎えてくれます。嬉しい人は嬉しいのでしょうね。私はほら、おばさんだからさ。

 

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 市役所屋上です。さらに、右手の一段高くなった展望台(?)に上ることができるのです。やるね、市役所。(ちなみに、弘前市長のお名前は桜田さんです。ホントです)

 

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 岩木山・桜・松。この組み合わせは、花札なら「猪鹿蝶」、トランプなら「スリーカード」、キャンディーズなら「ミキ・スー・ラン」といったところです。

 

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 中央に見える屋根は「追手門(おおてもん)」です。弘前公園には何カ所か入り口があるのですが、観光でおいでの方には、是非この「追手門」から入って頂きたいです。

 では、市役所を後にして、追手門へ向かいます。

 

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 こちらが追手門。堂々とした構えです。ここをくぐりますと、異世界が待っているわけです。本当です。雰囲気が一変しますよ。

 

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 ※許可を頂きました

 追手門をくぐると、「津軽三味線」の音が聞こえてきました。桜祭りの期間は、各地から大道芸の方もやってきますが、なんと言っても弘前らしさは津軽三味線の音色でしょう。私が側まで行った時は演奏は中盤を過ぎていて、観客は10人ぐらいでした。(多い方だと思います。少し立ち止まる人は結構いますが、最後まで演奏を聴く人は少ないし、最後に投げ銭を入れる人となると、ぐっと少なくなるのがお決まりの光景です)

 私は三味線の上手いヘタも良し悪しも全然分からないのですが、彼らの演奏にはなんだか惹かれるものがあって、最後まで聴いていました。ちょっと目を引かれたのは、かぶりつきで、地べたに座り込んで演奏を聴いているオヤじの姿でした。そのオヤジはティッシュで目をこすりこすり聴いていて、つまり、泣いているのでした。

 さて、演奏が終わりました。私は少し、ほんの少し投げ銭を渡したかったのと、写真を撮らせてもらいたいのもあって、彼らに近づきました。丁度その時です。くだんのオヤジがお財布を出すと、「ほら」と言って彼らの前にお金を置きました。それがなんと、一万円札!

 私は思わず、「わっ、凄い!」と声に出して言ってしまいました(恥ずかしい)。そして、私の声と同時にそのオヤジの連れらしきオヤジその2が

 「そったに出さなくても。千円でいいんだね」と、一万円札をオヤジその1に戻しました。でも、オヤジその1は、

 「いいんだね、いいんだね。おめだぢさ(お前達に)やる。」と言って、三味線のケースに一万円札を入れ、去って行きました。

 

 なんだか、山田洋次監督の映画でも見ているような出来事でした。

 ねっ、追手門をくぐると、そこは異世界、いい世界なんですよ。続く。