昨夜、ちょっとした会合に出席しました。その会には、私以上にダジャレ好きなA氏(70代)も参加されています。A氏のダジャレ好きは筋金入りで、毎回、質量共に抜きん出たダジャレを、会話の端々に挟み込んで下さいます。
そんなA氏ですが、最近、お身内にご不幸があったそうで、亡くなられた方の思い出などをしんみりと語っておられました。それに誘発されたのか、座はひとしきり、鬼籍に入られた方や闘病と言った話題に傾きました。すると、再び、A氏が話し始めました。
「皆さん、健康は本当に大事ですよ。ここで私が、誰でもどこでも簡単に出来る健康法を伝授します。呼吸法です。とにかく、吐く息が大事。ゆっくり、なが~く、とにかく時間をかけて息を吐き出します。なが~い息、これが長生きの秘訣ですよ」
爆笑の一同に向かって、ホントの話ですよ、呼吸は本当に大事なんですよ、と繰り返すA氏でした。
実際、深い呼吸で心身が整えらることは広く知られており、『ヨガ』や最近話題の『マインドフルネス』などでも、深くゆっくりとした呼吸を指導されるようです。
その時、大事なのは、「吐くこと」なのだそうです。深呼吸と言われれば、まず息を吸い込みたくなりますが、深く息を吸うためには、肺の中を出来るだけ空っぽにすることから始めるべきなのだそうです。なので、まずは、吐く。なが~く、ゆっくりと口から息を吐く。吐ききる。そうすれば、吸う息は自然と深くなるのだそうです。なるほど、「呼吸」という言葉は、呼気(吐く息)が先で吸気が後ですものね。良く出来ています。
そして、もう一つ。吐く息で思い出したことがあります。
人がこの世に生まれてあげる最初の声、産声のことです。私たちの最初の吐く息は、産声と共に誕生するわけです。なるほどね~です。
A氏の健康指南が、「呼吸」という言葉の意味をあらためて考えるきっかけとなりました。イキイキとダジャレのオチを語って下さったA氏に感謝したいと思います。では。