日曜日、久しぶりに街に行きましたら、クリスマスモードになっていました。子供が大きくなってしまうと、クリスマスも、何することもないのです。
つい何年か前までは、「サンタさんからのクリスマスプレゼント」にするために、子供が欲しがっているゲーム機やゲームソフトを手に入れるために、あくせくしていたのが、遠い遠い昔のことのようです。
日本では クリスマスの飾りと言えば「ツリー」ですが、イタリアやスペインと言ったカトリックの国では、キリスト降誕の場面を人形で表す飾り付けがメインのようです。
イタリア語では「プレゼピオ」、スペイン語では「ベレン」、ドイツ語では「クリッペ」と呼びます。
沢山の人形を用いて表されるのは、昨日の記事で書いた、「東方三博士の礼拝」の場面が多いようです。嬰児イエスを中心として、母・マリア、父・ヨセフ、三人の博士と付き従う者達、そして羊飼いといった人形達です。
イエス・キリストの人生と受難の最期を思うと、この「降誕」の場面が心からお祝いできる唯一のシーンなのかも知れません。
ローマの「サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会」のプレゼピオ。中心の嬰児・イエスがみえますでしょうか。
こちらはフィレンツェのドゥオーモ(大聖堂)「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の正面横に設けられた、等身大のプレゼピオです。
海外旅行先としては、クリスマスシーズンのヨーロッパはお薦めできないという意見があります。お店やレストランが閉まっていたり、教会もクリスマス・ミサのために観光客お断りになったりするから、というのがその理由です。
でもまあ、ものは考えようで、写真のようにクリスマスシーズンにしかお目にかかれないものもありますので、それはそれで。
私はキリスト教徒ではないし、始めに書いたとおり、子供も大きくなってしまうと特に何をすることも無いのです。が、街を彩るツリーを始めとしたデコレーションやケーキの見本など、クリスマスはおばさんでも心浮き立つような独特のマジックがありますね。
特に、青森県のような、雪に閉じ込められる長い冬の生活を送る地域の者にとっては、クリスマスの煌めきは特別感があります。ただの楽しいイベントとしてクリスマスを祝うのは、本来の意味からすれば節操の無いことなのでしょうが、「節操の無さ」もまた、ある意味、日本人の特権かもしれません。
きっと今頃、サンタクロースはクリスマス準備の大詰めを迎えていることでしょう。トナカイの体調管理やソリのメンテナンスや。中には、どうも仲間とソリの合わないトナカイもいたりして。無事、準備万端整って、全ての子供達にプレゼントが届くといいなと思います。
小さいお子さんのいらっしゃる読者の方、頑張ってくりっぺ!(どこ弁?)