大聖堂前の広場に、スケートリンクが設置されているんですよ。確かに、私達は通りすがりの観光客で、生活の場としてのトレドには、スケートを楽しみたい子供達が暮らしています。私はこの眺めにガッカリしたのですが、トレドの子供達は楽しそうでした・・・。どうなんでしょうねえ。
話は変わりますが、その楽しそうに滑っていた中の、一人の少年に、私と息子達の目は釘付けになりました。背が高く、頭は小さく、十頭身!しかも、手足が異常に長い。
スペイン三大画家の一人、エル・グレコ。ちなみに、後の二人は、ベラスケスとゴヤだそうで、超豪華ですね、スペイン絵画史。
トレドに行く前日、ツアーでプラド美術館を見学しました。その時、美術館ガイドさんから、「グレコの描く人体は縦に細長く引き延ばされているのが特徴です。こんな体型の人間は実際にはいないですよね」という説明がありました。
スケートリンクを軽快に滑る十頭身の少年を見たとき、私と息子達はその説明を思い出したんです。
「いるよ!グレコ体型(笑)」
「スペイン人には、いるんだよ(笑)」
「グレコ、見たまま描いてたんだよ(笑)」
ということで、私達の間では、エル・グレコは写実の画家だという結論になったのでした(笑)。
今日の記事、私はとても面白いと思って書いたのですが、もしかして、滑ってます?