おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

超音波式加湿器の欠点

 寒くなって参りました → 暖房をつけましょう → 部屋が乾燥する → 加湿器登場

 

 2年前の冬。凄く気に入った「超音波式加湿器」に出会いまして、即購入。どこが気に入ったかと言いますと、首が長~いデザインなので、床置きしても、高い位置から水蒸気?が吹き出す。しかもその吹き出す量が凄くて、白くモクモクと吹き出す水蒸気?を見ているだけで、気持ちまで潤うようでした。

 そんなある日。冷蔵庫に何か白い汚れが付着することに気づいたんですね。拭き取って間もなくすると、また冷蔵庫の表面を白い細かい粉が覆う。家具や他の家電にも付くことは付くのですが、とにかく冷蔵庫が凄かった。ただ、その汚れは、軽く拭き取るだけであっさり取れるので、なんだろう?と思いながら日を暮らしていたんです。

 同じ頃。私はもう一つの悩みも抱えていました。台所のガスコンロについてです。こちらはなんと言っても「ガス」ですので、心配です。ガス屋さんに電話することにしました。

 「もしもし。ガスの火の色なんですけど、最近、青じゃないんですよ。赤っぽいというか、桃色みたいな感じなんです」

 「お客さんのとこで、超音波の加湿器使ってませんか」

 「使ってます」

 「それです。水道水の中のミネラル分が空中に放出されて、ガスの火で燃えている色です」

 「ああ、分かりました」

 

 ちょっと自慢になるんですが、高校時代の化学の知識がとっさに蘇りました。

 炎色反応金属は燃えるとき特有の色を出す、ってやつです。

 リアカー無きK村、動力・・・、化学で習いました。リチウムは赤、ナトリウムは黄、カリウムは紫、銅は緑という意味の語呂合わせです。

 そうだったのか、謎は一気にとけました。冷蔵庫の白い粉は加湿器から吹き出された水道水に含まれるミネラル分、つまりカルシウムやマグネシウムなどで、それらの炎色反応が、不思議なガスの火色の正体という訳だったのです。

 

 結局、気に入っていた加湿器はお払い箱になりました。汚れの拭き掃除やガスの火色は我慢するとしても、テレビやパソコンの内部に「白い粉」が入り込めば、故障の原因になりかねないと思ったので。

 

 ところで、炎色反応は、私達の身近なお楽しみに一役買っているって、知ってます?そう、花火です。花火の、あのとりどりの色は、金属が燃えている色なんです。

 花火は儚く散るものですが、私の加湿器も短い命でした。買う前にちゃんと調べなかった私の過失ですかね・・・。では。

 

儚いといえば、紅葉も。青森はあっという間に冬です。(何年か前、弘前公園にて撮影した写真です)

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