おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

楽しみすぎる、映画「ボヘミアン・ラプソディ」

 伝説のバンド、Queenの映画「ボヘミアン・ラプソディ」が、いよいよ11月9日、公開です。

 待ちきれない思いで、ちょっと私のQueenにまつわる思い出話を、先行掲載しちゃいます。

 

 私はQueenのファンとは言っても、ほどほどです。もの凄いファンが、高校の同級生に一名、一コ上の先輩に一名、いました。二人とも女性です。先輩のS子さんとは、高校卒業以来、お会いしていません。同級生のY子とは、何年かに一度、私が故郷に帰った際、会ったり会わなかったりです。

 最後にY子に会ったのは3,4年前になるかな。

 私「子供が小さかった頃、車の中で良くQueenの曲をかけてたんだよね。そのせいだと思うけど、うちの息子達、Queen好きなんだよね」

 高校時代、Queenの曲の素晴らしさを、熱く熱く語っていた彼女を思い出しながらそう告げると、彼女は悲しそうに言いました。

 

 Y子「フレディが死んでから、Queen、聞いてないんだよね。聞けなくて」

 私 「・・・」。

 

 さて。S子さんは一学年上でしたが、教室が同じ階の、一つおいて隣だったので、昼休みの廊下で、私達下級生に良くモノマネを披露して下さいました。持ちネタはもちろん、フレディ=マーキュリー。S子さんのモノマネは天性のサービス精神に「フレディ=マーキュリー愛」が加わるのですから、その完成度の高さは今も目に焼き付いています。モップの柄か何かをスタンドマイクに見立て、頭のてっぺんから爪先まで、フレディそのものでした。

 私が高校3年生の冬、一度だけ、喫茶店でS子さんに会いました。女子大生になった私服のS子さんからは、いろいろ「大人の悩み」があふれ出て、高校時代はあれほど語っていたQueenの話は出なかったように記憶しています。あるいは、出たのだけれど、彼女の抱える「大人の悩み」があまりに強烈すぎて、私の中で消えてしまったのかもしれません。

 私達下級生にとって、面白クィーンだったS子さん。今もどこかで、Queenの曲、聞いているかな、それともY子のように封印してしまったかな。

 

 記憶って面白いですね。昨日のことはぼやけているのに、40年前のことはこんなにも鮮明。だから、フレディ=マーキュリーが亡くなったって、あの4人の姿は、いつだって心の中に「フラッシュ、アア~」です。

 きっと、Y子の中にも、鮮やかにフレディは存在していることでしょう。(ちょっと泣き)