おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

「モテ期」は必ず来る!問題は「いつ」だ!

 今日は土曜日。仕事は休み。長文を書こうと思います。思い出話にお付き合い下さい。

 

 学生時代のある日、私と、友人A(女)、友人B(男)の三人でお喋りをしていました。

 友人B「何かで読んだんだけど、誰でも人生に一度は、モテる時期があるんだって。あった?」

 私  「あった」

 友人A「あった」

 友人B「信じられないかもしれないけど、オレもあったんだよね、昔。今来て欲しいよね。」

 

 そうなんですよ、単にモテても意味ない。時期が大事ですよね。幼稚園時代にモテてどうする。宝の持ち腐れ。

 私の場合も、色気づく前に「モテ期」が到来し、しかもその期間は非常に短かかったため、全然、有効利用できなかった。さらに、「モテ期」は過ぎてしまってから、あのときが「モテ期」だったんだなあと気づくものなので、いつでも後の祭り、後悔先に立たずです。

 そんなことない、何時でもモテモテで、「モテる悩み」を語ってくるウザい友達いるよ、そういう人は「モテ期」を自覚してるんじゃないの?と思う方もいるでしょう。そうじゃないんですよ。そういう人にとっては「モテている」というのは、日常。「モテ期」でなはい。「モテ期」とはピークのことですから、やはり、過ぎてみないとわからないものなのです。

 

 私は、昔の友人で、モテてモテてしょうがない、という女性を二人知っています。

 一人は大学時代の友人で、会う度に「誰それから告白された。どうしよう」という話を聞かせてくれました。「知らんがな」とも言えず、ましてや、そんな経験の無い私がアドバイスなど出来るはずもなく、ただ黙って聞き役に徹していました。更に、私は人の自慢話は決して嫌いではなく、卑屈なウジウジ話よりずっとまし、というスタンスなのです。今になってわかるのですが、アドバイスや批判などは無用、ただ自慢話の「聞き役」が欲しかった彼女にとって、私は安心してモテ話を語れる相手だったのでしょう。そんなある日、彼女から聞かされた話で、鮮明に記憶に残っているエピソードがあります。実話です。盛ってません。

 「最近は、誘ってくれる人は、全員、医学部の人なの。母親に名前とか言ってもきりが無いから、外科志望の人とか、皮膚科志望の人とか教えてるの。そうしたら、父親まで、電話がかかってくると、今度は何科よ、って」

 そうそう、昔は友達からの連絡も家に電話がかかってきて、親がとりついで、

って、そこじゃない!

 きっとこの頃が、彼女のモテ人生の中のモテ期、無敵のモテ期だったに違いない。

大学卒業後、久しぶりに会った彼女に聞かされたのは、「最近、医学部の人達も、誰も電話くれないの。みんな、冷たいよね。」という、ちょっと寂しげな報告でした。でも、そんな報告だけで彼女の話が終わるわけがない。

「でね、会社で、その人既婚者なのにスゴいしつこくて・・・」モテ人生、絶賛継続中の様でした。

 その後、彼女は職場結婚・寿退社という、昭和の女性の王道を歩み、子宝にも恵まれめでたしめでたし。と言うところまでは知っています。残念ながら、冒頭に「昔の友人」と書いたように、今では関係が途絶えてしまいました。

 ひょっとしたら、大学時代が彼女のモテ期と思ったのは私の早とちりで、結婚してからだって彼女はモテたかもしれず、彼女にとっての真のモテ期は、私の知らないところで発生していたのかもしれません。

 ただ、タイトルに書いたとおり、モテ期は「いつ」が重要です。結婚後に訪れた「モテ期」で身を滅ぼすことなどないよう、善男善女の適正な「モテ期」を祈るばかりです。

 

 もう一人。その友人をM子(モテのMです)とします。

 M子はいつでも引く手あまた。選り取り見取り。それなのに、なぜか付き合う相手は「?」がつくような男性になってしまうのです。なので、彼女の悩みは、「皆が、あんな奴はやめろと言う」とか、「親に紹介できない」とかでした。友人達の中には、M子が好きで好きでしょうがない、そして、まともで真面目な男の子達が、ホントにたっくさんいたのに、M子ったら。いるんですねえ、ダメ男好きな女って。

 そんな彼女の「モテ期」とは。

 これも私が勝手に決定したのですが、社会人になってからのある時期です。M子はもともと、誘われるままに「夜遊び」に付き合う、付き合いのいい女だったのですが、一時期、ホストクラブ的なお店に通っていました。ホストクラブ的なというのは、M子が「男の人が接客してくれるお店だけど、ホストクラブではない」と言っていたので、ホストクラブ的な、としておきます。M子が女友達に誘われて何回かそのお店に行ったところ、その友達のごひいきホストが、こともあろうに、ろくに話もしたことのないM子に本気になってしまったんだとさ。「プロ」を夢中にさせる「素人」。これを「モテ期中のモテ期」と言わずしてなんと言おう。それって、ドラマ?マンガ?そう思うようなことが現実に起こることもあるんですよ、皆さん。

 さて、M子の悩みは次のような深いものでした。

 「彼があんまり一生懸命で付き合うことになったんだけど、その友達が怒っちゃって、口もきいてくれないの。それから、お店の人達も、冷たいの。あと、お店が終わったあと、迎えに行って、彼とラーメン屋さんとか行くんだけど、夜のお姉さん達が、スッゴい怖い目で私を睨んでくる。それはともかく、結婚は無理だよねえ、私はいいんだけど。彼が諦めてるんだよねえ、親が許すはずないって」

 

 それからしばらくして、彼女との付き合いは途絶えてしまいました。共通の友人に聞いても、誰もわからない。どうしているかな、M子。おとなしい、それでいて芯のしっかりした、魔性の女でした。

 

 「モテ期」は、ホントに誰にでも訪れるの。そして、その有り様は千差万別。

たった一度だけ誰かに好かれた、それもモテ期。

じいさんに先立たれて入所した老人ホームでマドンナになる、それもモテ期。

一度も無かったという人、諦めないで。これからくるかも、モテ期。

 でも、実は「モテ期」なんてどうでもいいことです。どんなに多くの人にモテても、たった一人、好きになった人に好きになってもらえることこそが大事ですから。ただ、確率論としては、モテないよりはモテる方が、その確率もたかくなるでしょうね。

 

 それと、他人の「モテ」はブログのネタになると言うことが、今回わかりました。「私、全然モテないのよ~」「でしょうね」では、話が膨らみませんからね。これも、格差社会ということなんでしょうね、「持てる者」と「持たざる者」との。

 では。長い話にお付き合い下さり、ありがとうございました。