おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

ばってんおんぶは、良かばってん、

  「グッと!地球便」というテレビ番組で、メキシコで「たこ焼き屋さん」を営んでいる御夫婦が紹介されていたんです。

  お二人の間には、女の赤ちゃんがいて、お店の片隅に寝かされているんですね。ぐずったときは、どちらか手の空いている方が抱っこしてあやす。でも、お店が忙しい時は抱っこしてあげられず、赤ちゃんはギャン泣き。そんな時はどうするかというと、お店のお客さんが抱っこしてくれて、それでどうにかお店は回っていく。で、御夫婦も赤ちゃんもお客さんも、皆さん満足そうで、それはそれでいいんですけど。

 でも、そこはそれ、おばちゃんですから、やっぱり口を挟みたい。

 

 そんな時には、「ばってんおんぶ」ですよ。今風のオンブ紐じゃなくて、昔ながらの「ばってんおんぶ」。

 「ばってんおんぶ」の何が優れているかというと、赤ちゃんの顔が自分の頭と同じぐらいの高さになるから、ヒョイと振り向くと赤ちゃんの顔が確かめられる。これは親子共に安心感ありますよ。そして、動きやすい。ガス火を使うような作業だって、余裕でこなせます。

 

 子供の頃、親戚の赤ちゃんの子守をして、「ばってんおんぶ」の機能性は熟知している私が言うのですから、間違いありません。

 

 ところが、「母になった」私は「ばってんおんぶ」はしませんでした。一番の理由は、出産祝いに今風の抱っこひもを頂いたこと。そして、もう一つの理由が、これですよ。↓

 

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 ミケランジェロ作「ピエタ」と、ピエタに想を得た、サルバドール・ダリの作品。

 聖母マリアは「ばってんおんぶ」しているわけではなく、たまたまそういう衣装だったのでしょうが、ダリの作品にあきらかなように、絶対、胸元に目が行きますよね。

 

 「ばってんおんぶ」は、この、胸が強調されるというのが、今のお母さん達に嫌われる理由でしょう。機能性ではホントに優れものだと知っている私でも嫌ですもの。この欠点をカバーする、何か画期的なオシャレグッズが考案されればいいのにと、心から思います。

 

 そしてですね、そう思うと同時に、素晴らしいアイディアが浮かんだんですよ、その「たこ焼き屋のご主人」を見ていて。

 

 お父さんが、「ばってんおんぶ」をすればいい! 

 

 最近は子育てに積極的に関わるお父さんが増えているようだし、中には専業主夫になる方もいらっしゃる。そんな方の、家事・育児に関する大変さを訴えるブログを目にする機会が度々あります。大変ですよね、わかります。

 そこでお父さん方、是非、「ばってんおんぶ」してみて。

「おー、小さい子供がいても、こんなに家事がはかどるのか」、「子供ってこんなに簡単に寝付くのか」って、感動すると思います。

 

 もしも、私が子育て時代に戻れるならば、絶対、昔ながらの「ばってんおんぶ」します。外出はさすがに厳しいけれど、家の中なら・・・。

 特にこれからの季節はおすすめ。「ばってんおんぶ」って、凄く暖かいの。暖房費の節約にもなりますよ(笑)

 

 いつか孫が出来たなら、「ばってんおんぶ」したいな~。おんぶするときも、寝付いた赤ちゃんを下ろすときも、一人で出来る自信があります。昔取った杵柄、まごつくことは無いと思います。(キリッ)