おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

青森県の神様達 2

 昨日、青森県には「カミサマ」(サにアクセント)と呼ばれる方達がいると書きました。書いてから有名なカミサマ・木村藤子さんについてググりました.。

木村藤子 - Wikipedia

職業、「霊能者」とありまして、カミサマを標準語では霊能者というのかと思いましたら、ちょっと違うような気もします。ただ、Wikipediaに、「元信用金庫職員」という記述があったのは、ちょっと面白いです。なんたって、「人」ですからね。

 

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 ところで、青森県、特に津軽地方には、「神」と書いて「じん」と読む名字の方が普通にいらっしゃるんです。津軽の方は何の違和感もなく受け入れていますが、私の故郷には無い名字なので、初めて見たときは驚きました。特に、その方は学校の先生だったので、「神先生」。「神」で、かつ「先生」だったんですよ。凄くないですか。

 

 青森県を旅行したとします。飲食店で、「こちらにお名前を書いてお待ちください」ってあるじゃないですか。自分の前の方のお名前が  神  様  3名  だったら、どうよ?ドキドキでしょ?でも、残念でした。

 津軽では、「三人でお待ちの、じん様~」なんですよね。その際は、是非、

「えっ?神様どこ?飛ばされちゃったの?これがホントの神隠し?」というネタをお使い下さい。

 

  私の生まれ故郷の小さな村にも、「カミサマ」と呼ばれている、おばあさんが居ました。ある時、30年以上も前のことですが、イトコが私に聞いてきました。以下、標準語に直してお伝えしたいと思います。

 

 イトコ 「カミサマって、自分のことなんて言うか、知ってる?」

 私   「知らない」

 イトコ 「昨日、カミサマからウチに電話があって、『カミサマだけど、お父さん

      居る?』って聞かれた。カミサマはやっぱり自分のことカミサマって

      言うんだ」

 

 深い、これは深い話だと思いました。

 小学校の先生は生徒に「先生は、」と話しかけ、親は子供に「お父さんは、」とか「お母さんはね、」と話しかける。人は自分より劣った者、教え諭すべき相手に対した時、そのポジションを一人称として用いますよね。

 

 カミサマにとって、一般の人間は、まさしく教え諭すべき相手であり、自然、一人称は「カミサマ」となるのでしょう。カミ、つまり上から目線になるのも、もっともなことなのです。(ほんとかいな)

 

f:id:takakotakakosun:20181001204022p:plain 「カミサマをちゃんと信じてるの?」