おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

「大理石に憧れる」の巻

 津軽名産・錦石(にしきいし)も好きですが、

chokoreitodaisuki.hatenablog.com

 

 大理石も好きです。表面がツルツルピカピカした大理石像のなまめかしい美しさは、ウットリもの。

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ヴァチカン サンピエトロ大聖堂のミケランジェロ作 『ピエタ

 
 建築資材としての大理石もいいですね。「イタリア産大理石を使用」という自慢げな説明書きが存在するところをみると、やっぱり最高品質は「イタリアもの」なんでしょうね。

 さて、タイトルの「憧れ」なんですが。省略された主語は「私」ではありません。私も確かに「好き」ではありますが、憧れるというほどではないです。

 まず、下の写真をご覧下さい。平川市の「盛美館」の階段です。

 f:id:takakotakakosun:20180930162910j:plain スタッコ塗りが施されています

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 「盛美館」については昨日の記事でも書きましたが、明治に建てられた和洋折衷の邸宅です。

 二階は残念ながら見学出来ないのですが、スタッコ塗りによる、大理石製と見紛う立派な「床柱」があります。施主かあるいは設計者が憧れたんでしょうねえ、大理石に。気の毒なのは左官職人ですよ。ろくに見たこともない「大理石」の感じを出せったってねえ。「床柱」は写真で見たことがあるんですが、上手です。多分、説明がなければ本物の大理石だと思うと思います。ただ、写真の階段の腰壁はちょっと・・・。

 上の『ピエタ』の写真に写っている、様々に模様を描くイタリアの大理石。もちろん、大理石の中でも最高級品を集めているのでしょうが、せめて、こんな見本写真でもあったら、せっかくの左官職人の腕、もっともっと生かされたのではないかと思います。それにしても、明治人の発想って、面白いですね。「洋」のものを柔軟に取り込んでいます。

 そう言えば、「盛美館」は、ジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」の舞台となったことで有名です。「盛美館」自体、いろいろなアイディアを借り、暮らしを彩った建築なんですね。あの階段も、有りっちゃ、有りエッティかな。