おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

「絵」は好きですが、わかりません

ちょいちょい、好きな「絵」について書いています。

それで「絵に詳しいんですね」という誤解を受けていますが、全然。

 

 絵を見るのは好きですが、良し悪しなどはわかりません。特に「デッサン」の上手・下手はほんとうに全然わからない。なので、私が好きか嫌いかを決めるのは、「色彩」と「構図」がポイントです。そして、眺めていて、なにか「物語」が浮かんでくるような「絵」が、私にとって「好きな絵」です。

 

「誰の絵が好きですか」と聞かれれば「有名な画家の有名な絵が好き」ということになりますね(笑)。一流の作品は構図は間違いなく素晴らしいですし、色彩も言うこと無し。(ただし、クラナッハを除く。クラナッハの「赤」は嫌いなんですよ。このことについてはいつか書きたいと思っています)

 

東京都美術館で今月31日から始まる「藤田嗣治展」

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「絵」も好きですけど、「画家」っていう人種にも興味があるんですよね。

 

 どんな分野でも、一流の方達というのはその分野に「取り憑かれて」いると思うんだけど、画家の絵に対する執着、熱中ぶりは凄まじいものがあって、まさに「絵に取り憑かれた」人生だと思うんです。若冲とか北斎とか持ち出すまでもなく。

 「絵」の持つ「魅力・力」ってなんだろうって、常々不思議に思うんですよね。絵の好きな子供って、小さい頃から夢中で描いているでしょ。漫画家志望の若い人も結構居るけど、とにかく絵を描くことに夢中でしょ。それから、世界各地の原始時代の洞窟壁画とか、先史時代の土器に描かれた模様とか。「絵」って、人間の根源的な欲求と切り離せないものがあると思うんですよ。にもかかわらず、全く「絵心」のない人もいるという相反する事実。

 私、残念ながら、その「絵心」が全くないタイプで、チューリップさえ描けない人なんです。それで「絵」そのものを味わうのではなく、「物語性」といったものを求めるのかもしれません。「絵」を「言語化」して楽しむというか。「画家」に興味があるというのも、自分が描けないからこそかもしれません。

 

藤田嗣治展」。人間業とは思えない、あの細ーい、細ーい線。「藤色」とか「錆朱」とか「山吹色」とか、和名で呼びたい「色」。皆さん、チャンスがありましたら是非。

 

私はどうかな。いけるかなあ。あまり期待しないようにします。期待しすぎると、行けない時、「がかり」してしまうからさ。