左は北斎の自画像です。壁に大きく写されていました。カッコいいでしょ?
座頭市のような「遣い手」に見えませんか。左足の角度がカッコいいの決め手かな。
役者の決めポーズのようなカッコ良さ。「カッコ良く立つ」って難しい。この絵はカッコいい立ち方の見本のようじゃないですか。やはり、後ろに引いた足が決め手でしょうね。
普通は「役者をみて絵を描く」けれど、この絵は「みた役者が絶対このポーズを真似て」練習したと思う、カッコいい立ち方の。
北斎は「カッコいい」にこだわった絵師ですよね。富士山を描いても、波を描いても、カッコ良さがあります。江戸の粋ってやつなんでしょうかね。
2枚の絵をずっと見てると、徐々に、徐々に、タイトルに納得してきませんか。「立ち方」、スタンドの話だけに。