いきなりの暑さ、ヒドくない?
私はものすごく暑さに弱い。聞くところによりますと、人間は生まれてから三歳までに経験する暑さで、その耐性が決まるのだとか。
簡単に言うと、暑いところに生まれた人は暑さに強く、寒いところに生まれた人は弱いってことです。
青森県の形を思い浮かべて下さい。西側を「津軽」と言います。夏は暑い。夫は津軽(弘前市)出身です。暑さに強い、強い。
北東に位置する下北半島は夏涼しい。そう、私は寒い地域に生まれた人なんです。弱いのよ~、暑さ。
昔、学校で、「気候区分」って、習いましたね。日本は「温帯」に属す、と言いますが、下北半島と北海道は「亜寒帯」に属します。本州は緑色、北海道は水色に色塗られた地図。そして、小さく小さく下北半島があり、本州なのに水色に塗られている。子供心に悲しい感じがしましたねぇ。(下北では、冷夏には鳥肌立ててかき氷食べるんですよ)
暑さに対する耐性の違いについて、夫と私の母(下北生まれ)の逸話を紹介します。
☆夫の場合
ある夏の暑い日、夫が先に帰宅していました。私がリビングに入ると、閉めきったサウナのような部屋でパソコンに向かう夫の姿が。
私「暑くないの?」(暑さに半泣き状態)
夫「暑いよ」(爽やかなテノールで)
私「なんで窓、開けないの?」(怒りモード)
夫「ああ、窓。気がつかなかった」
スゴイでしょ、暑さ耐性。(別な問題があるのでは?という突っ込みは無しでお願いします)
☆母の場合
孫の顔見たさに弘前に来たものの、あまりの暑さに
母「弘前のお母さんは、なんで靴下を履いていられるんだ!無理だ。帰る。
孫の顔は見たくて見たくて、夢にもみるだろうが、夏の弘前には二度と来ない」
夫の母の手前夏に靴下を履く苦痛と可愛い孫を秤にかけた結果、母はその言葉通り、夏の弘前に来ることは二度とありませんでした。
陸奥湾の向こうにうっすらと下北半島の影。私の実家からは津軽海峡が見えます。
弘前に住んで30年になろうとしています。毎年繰り返す夏の暑さ。何年たっても、何度経験しても、苦しい。一生、慣れることはないと思います。
生まれ故郷がほら・・・。私、暑さはアカンたい!だもの。(あまりの暑さで九州弁っぽくなってしまいました)