おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

日本一短い、津軽弁の会話

 

日本一短い会話。津軽弁の場合。

「け」

「く」

意味はですね、

「け」(食えよ)

「く」(食うよ)

となります。( )内の標準語訳でおわかり頂けますように、この会話は男同士、男言葉のものです。

同じ会話を津軽美人同士(女言葉)でした場合は、

「食べへ、食べへ」(どうぞ召し上がって)

「わいは~、どすべの。ごっつぉになるんだっきゃ」(まあ、どうしましょう。遠慮なくごちそうになっちゃうわね)となります。

 

とかく女性は口数が多いとか、話が長いとか言われます。でも、これでおわかりでしょう。日本語特有の(津軽弁も日本語です)女性言葉のせいだったんですよ。ジェンダーってやつ?女性がなが~く、い~っぱいしゃべるのは日本語の構造的な問題なので、これはもう、どうしようもないことなのです。

 さて。

「け」「く」が発見されるまで、長らく日本一短い会話とされていたのが、有名な

「どさ」(どちらへ)

「湯さ」(お風呂に)です。

この会話については、寒い寒い津軽では、冬に長く立ち話をしていると凍死してしまう恐れがあり、会話を短く切り上げるために生まれたという説があります。(私調べ)

 

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秋田県鹿角市『大環状列石』 「どご?」「おおゆさ」

 

全国的に?有名な「どさ」「ゆさ」。これをこの度、私が壮大なスケールに改変致しました。

しかも、ロングヴァージョンでお届けします。お楽しみ下さい。

 

 

「どさ」(どちらへ)

NASANASAアメリカ航空宇宙局へ)

「なさ?」(何しに?)

「宇宙飛行士さ、なさ」(宇宙飛行士になりに)

「なひゃ?」(なんでまた?)

「合格通知、来たはんで」(合格通知が来たから)

「なさ?」(お前に?)

 

 津軽人以外の方には信じて頂けないかもしれませんが、これは津軽では立派に通じる会話です。ホントです。いくら宇宙ロケットのNASAの話だと言っても、私、話を飛ばしたりしてませんから。

 願わくば、明日を担う津軽の子供達にとって、日本一短い会話として持ち出す例が、

「どさ」「ゆさ」ではなく、「どさ」「なさ」となる日が来ますように。 

少年よ、大志を抱け!